不動産仲介会社の特徴を知って良い業者と契約しよう!

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不動産売却を成功させるためには、売主様に合った不動産会社を見つけなければなりません。 数多くある不動産会社から頼りになる不動産会社と出会うためにはどこを見たらいいのか、ヒントをご紹介します。

よい不動産会社の見つけ方

不動産売却で満足の行く結果を得るためには、売主様に合った不動産会社を見つけなければなりません。しかし、不動産会社は数多く存在し、それぞれの得意分野や規模が異なります。では、頼りになる不動産会社と出会うためには、どうすればよいのでしょうか? 今回はよい不動産会社を見つけるためのヒントをご紹介します。

 

頼りになる不動産会社

家や土地の売却を希望する売主様のほとんどは、不動産会社と仲介契約(媒介契約)を結ぶことになります。なぜなら、住まいの購入や買い替えの機会は一生に何回もあるものではなく、一般の方々が専門知識や豊富な経験を身につけることなど不可能だからです。 不動産の査定、物件の売却活動、買主様との交渉、売買契約を結ぶための手続きなど様々な場面で頼りになる不動産会社を見つけたいものです。

 

簡単に手に入る情報で信頼度をチェック

不動産業界に精通しているわけではない一般の売主様が入手できる情報を用いて頼りになりそうな不動産会社を選び分けることができます。次のようなポイントに着目してみましょう。

  

業界団体への加盟

業界団体に加盟しているかどうかは不動産会社の信用度を測る1つの基準になります。例えば、静岡県内の宅地建物取引業者の約8割が加入する(公社)静岡県宅地建物取引業協会や、(公社)全国宅地建物取引業保証協会などの業界団体です。これらの団体は一般消費者の取り引きの安全を確保したり、会員である不動産会社の資質向上を図ったりする役割を果たしています。また、公益法人であるため加盟を希望する会社の資格審査を行っています。

  

宅建業免許

宅地建物取引業を営むために必要なのが宅地建物取引業免許です。不動産会社の事務所に掲示されている宅地建物取引業者票を見たことがある方も多いでしょう。 不動産会社が広告を出すときは会社名や所在地、電話番号、所属する団体名と一緒に免許証番号を記載することになっています。なお、UR都市機構や住宅供給公社などは免許が不要です。

  

免許の更新回数

宅建業免許の免許証番号に含まれるカッコ内の数字は、免許を更新するたびに増えていきます。(7)とあるなら、これまでに免許を6回更新したということです。以前は3年ごとに免許更新が必要でしたが、1996年以降は5年ごとになりました。 更新回数が多ければ、その不動産会社は経験があり経営も安定していると推定する材料になります。 ただ、宅建業を始めて間もない会社でもよい仕事をする会社はたくさんあります。反対に歴史は長くても働く人全員が入れ替わり、経験が浅い人ばかりという可能性もあります。免許の更新回数はあくまで参考にしかならないことに注意しましょう。

ちなみに宅建業免許証には免許権者が国土交通大臣のものと都道府県知事のものがありますが、どちらかが格上ということはありません。2つ以上の都道府県に事務所を設置する場合は大臣が、1つの都道府県のみに事務所を設置する場合は知事が免許を与えるという違いがあるだけです。

 

不動産会社の得意分野はどうすればわかる?

業界団体への加盟など基本的な情報を確認した後に調べたいのは、不動産会社の得意分野です。 住まいを売却しようとする売主様なら、一戸建てやマンションの売却を得意とする不動産会社に仲介を依頼した方が高い成果を期待できます。では、各社の得意分野を見極めるにはどうすればよいのでしょうか。

  

広告を見る

まず、新聞の折込チラシや住宅情報誌を見てみましょう。掲載されている物件に中古一戸建ての売り物件が多ければ一戸建ての売却が得意な会社、中古マンションが多ければマンション売却が得意な会社と判断できます。

  

店頭の掲示を見る

不動産会社の店頭に貼られた物件情報もその会社の得意分野を知るための手掛かりになります。掲示の中で最も目立つ部分にはどのような情報が貼られているでしょうか。中古の売り物件の情報が多ければ、住まいを売りたい方にマッチする不動産会社かもしれません。反対に賃貸物件や収益物件の情報が多ければ、候補から外してよいでしょう。

  

ホームページを見る

「静岡 不動産」など、売却したい不動産のある地域名を用いて検索し、表示された不動産会社のホームページをチェックしましょう。広告や店頭の掲示の場合と同様に、売却が得意な不動産会社のホームページにはその特徴が現れているものです。 ホームページがわかりにくかったり、しばらく更新されていなかったりする不動産会社は避けたほうが無難でしょう。

  

関連会社を見る

注目している不動産会社の関連会社に住宅メーカーや、分譲住宅や分譲マンションを販売しているところはないでしょうか。もしあるなら、その不動産会社は関連会社が手掛けるタイプの住宅に強みを持っている可能性があります。

  

査定価格を見る

もう1歩踏み込んで不動産会社に物件の査定を依頼すると、得意分野がさらに見えてきます。例えば、同じ物件について複数の不動産会社に査定を依頼した結果、1社だけ価格が高かったとします。この場合、類似の物件の取り扱い経験が豊富で売却に自信があるため高い価格を提示したのかもしれません。もちろん、売却活動を1社に任せる専任媒介契約や専属専任媒介契約の締結を目指して現実的ではない価格を示している可能性も否定できません。そのため、担当者と話し、売主様の物件やエリアについてどれくらい把握しているのかを見極めることがやはり必要になります。

 

頼みやすい不動産会社

売主様にとって心理的なハードルが低いだけでなく、売却活動を効率的に進めてくれるパートナーとして、次のような不動産会社が挙げられます。

  

新しい住まいを購入する不動産会社

売主様が住み替えのために売却を希望しているなら、新居の購入について相談している不動産会社があるはずです。その不動産会社に現在の住まいの売却も合わせて依頼する方法もあります。住み替えの事情を承知しているため、売却代金の受け取り時期と購入代金の支払い期限を調整してくれるなど柔軟な対応が期待できます。 また、仮に売却の進捗が思わしくなければ、新居の購入手続きがストップしたり、場合によってはキャンセルになったりしかねないため、売却活動に期限を設けて計画的に進めてくれそうです。

  

現在の住まいを購入した不動産会社

売却する住まいを買ったときに仲介してくれた不動産会社に頼むのもよい方法です。現在の住まいが分譲住宅で、その売主だった不動産会社でもよいでしょう。 仲介してくれた会社なら物件の特徴をよく分かっているでしょうから、あらためて説明しなくても済みます。 また、分譲住宅を開発・販売した会社なら自社ブランドの価値を保つために高値での売却を目指して活動することが期待できます。

 

不動産会社の規模はどれくらいがよい?

不動産不動産売却時に悩むのが不動産会社の規模です。CMを行っているような大手か地域密着の不動産会社のどちらが良いのか それぞれの特長と選び方をご紹介します。

不動産会社に売却の仲介を依頼しようとする売主様が迷うのが、大手と地域密着のどちらの不動産会社がよいのか? ということです。

  

不動産仲介大手

テレビCMで見かけるような大手不動産会社は全国に店舗網を持っています。売主様にとってみれば、自分が売却したい物件の情報が広く流されると同時に購入希望者の情報も数多く集まってきそうな印象があり、成約に至る確率が高そうに感じられます。 たしかに大手は大量の物件情報を管理しているため、全国規模で物件情報を集めたいなら、まず大手に相談してみてもよいでしょう。 大手の仲介手数料は高めに設定されていますが、最近は値引きに応じることもあるようです。

  

地域密着の不動産会社

静岡県のように人と地域の結びつきが強い土地柄では、エリアを限定して中古物件を探す買主様が少なくありません。このような買主様に適しているのは地域密着できめ細かい対応ができ、相談に乗ってもらえる不動産会社です。 こういった地域こだわり型の買主様とのマッチングを望むなら、売主様も地域密着の不動産会社を売却のパートナーに選ぶべきです。

また、「大手の方が地域密着の不動産会社よりも情報を持っている」という考えは現在では通用しなくなっています。というのも、今は「レインズ(REINS)」(Real Estate Information Network System・不動産流通標準情報システム)があるおかげで会社の規模とは関係なく膨大な物件情報を扱えようになっているからです。 現在の不動産業界はレインズを軸に情報が流通しているため、レインズに登録している不動産会社は全国のほとんどの同業者と情報を共有できます。つまり、全国規模の大手に売却を依頼しても、地域密着型の会社に依頼しても、売主様の物件の情報が広がる範囲や速さは変わらないのです。

 

最後は担当者を見て決める

これまで紹介した良い不動産会社を見つけるためのヒントと共に重要なのは不動産会社の担当者です。 しっかりとした説明とじっくりこちらの事情や話を聞いてくれるかなど専門知識以外の部分も納得させてくれる 人物かどうか最後に見極めましょう。

ここまで、売主様に合った不動産会社を見つけるためのヒントをご紹介してきました。これらのヒントに添って不動産会社を慎重に見極めることで、仲介契約(媒介契約)を結ぶ会社の候補は絞り込まれるはずです。

そして最後に見るのは、第一線で働く人です。満足の行く不動産売却を実現するためには、不動産会社の担当者から事前にしっかりと説明を聞き、納得して話を進めていくことが重要です。 そこで、仲介契約を結ぶ前の物件査定の段階で、担当者が査定額の根拠をしっかりと示してくれるかどうかを確かめるとよいでしょう。また、売主様の希望や事情をじっくりと聞く姿勢も求められます。専門知識を持っていることはもちろん重要ですが、やはり“場数”を踏んでいる担当者は頼もしいものです。不動産は他の商品とは違って1つとして同じものがないため、教科書に書いてある知識だけでは対応できないことが多いからです。

ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に信頼できる不動産会社と頼れる担当者を見つけ、満足できる不動産売却を実現させてください。

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