2016年度下期の「住宅市場動向」 住まいの買い時感 58.5%
目次
住宅事業者選びで重視するポイントは「建物の性能」
住宅事業者選び 消費者は建物の性能・立地を重視
一般消費者に住宅事業者選びで重視するポイントについて聞いてみると、「建物の性能」(56.5%)が最も多く、次いで「立地」(46.5%)、「デザイン」(39.6%)だった。
また「建物の性能」を選択した人に、建物の性能で重視する点について聞いてみると、高耐久が67.0%で最も多く、その後に耐震性(66.3%)、省エネルギー性(45.4%)、通気・換気性(22.4%)、遮音性(19.0%)が続いた。
一方、住宅事業者に今後の重点的取組みについて、「建物の性能」で重視する事項について聞いてみると、省エネルギー性(90.8%)が最も高く、次いで耐震性(68.1%)、高耐久性(44.2%)、劣化対策(9.0%)が続いた。事業者の視点では高耐久はある程度は確立されていると見られ、現在は耐震性や2020年に向けたZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)などの省エネ技術の習得に関心が移っていると言えそうだ。
住宅事業者選びで重視するポイントは?
建物の性能で重視するところは?
「リフォームされた中古住宅」の購入に43.3%が関心!
リフォームされた中古住宅購入や、購入と併せてリフォームする住宅の取得については全体の43.3%の人が「関心があり、検討している」と回答。回答者を年齢別でみると40歳台と55歳以上で45%を超え、概ね半数の世帯で「検討している」ことが分かった。
また買取再販物件については税制面(下図参照)で住宅事業者と買主の双方にメリットがあり、2016年度税制改正で登録免許税の特例措置が2年間延長されている。
住宅事業者にリフォーム、リノベーションや買取再販などの事業について聞くと、他社との連携を含めすでに実施済みと答えた企業は63.7%であった。また今後実施を検討している企業を含めると80.6%に及んだ。
実施または検討している事業についてはリフォームが69.8%と最も多く、次いでリノベーションが69.3%、買取再販は48.9%だった。
【 買取再販について 】
税制上2018年3月31日まで、宅建業者により一定の質の向上(改修工事)が図られた中古住宅を取得する場合、買主に課せられる登録免許税の税率は、一般住宅特例の0.3%から0.1%に引き下げ。
編集協力 静岡情報通信