2017年度「住宅市場動向」住まいの買い時感 52.8%!
目次
消費税率引上げ再延期が奏功!?今後の住宅ローン金利の上昇に警戒感も
「買い時」だと思うは52.8%、「どちらとも言えない」も上昇
住宅金融支援機構が2月から3月にかけて行った2017年度における住宅市場動向調査によると、一般消費者の「住宅の買い時感」について「買い時」とする回答が52.8%となり、前年同期調査と比較して9.1ポイント低下、代わりに「どちらとも言えない」とする回答が40.3%(前期31.7%)を占める結果となった。この調査は一般消費者をはじめファイナンシャルプランナーや住宅事業者を対象にしたアンケート調査などにより明らかになったもの。
「買い時」だと思う要因の上位には、「消費税率引上げが再延期されているから」(68.8%)、「住宅ローン金利が一段と低下しているから」(54.6%)が挙げられたほか、「今後住宅ローン金利が上がると思うから」は前期の12.0%から今回調査では32.4%に増加した。
一方「買い時ではない」と思う要因では、「景気の先行きが不透明だから」(43.4%)、「住宅価額が上昇しているから」(35.5%)が上位に挙げられた。「消費税率引上げが再延期されているので少し様子をみたいから」も25.0%を占め、「買い時」とする見方と対応が割れた。
一般消費者
※これから1年以内(2017年4月〜2018年3月)は住宅は買い時だと思いますか?
ファイナンシャルプランナーは住宅ローン金利の低下に注目
またファイナンシャルプランナーに住宅の買い時感について聞くと、「2016年度と比べて買い時」とする回答が67.2%に及び、前期同様に高い割合を示した。一方「どちらとも言えない」は20.7%と、前期と比較して3.1ポイント増加した。「2016年度と比べて買い時ではない」とする意見も12.1%あった。
「買い時でない」と思う要因は、「住宅価額等が高騰しているから」が85.7%を占め、「消費税率引上げが再延期され、買い急ぐ必要性が薄れたから」の28.6%を大きく上回った。
ファイナンシャルプランナー
※2017年度の住宅買い時感は?
編集協力 静岡情報通信