強盗を寄せ付けない!一戸建て購入時に考慮すべき防犯のポイント
目次
最近、強盗や空き巣に関するニュースをよく耳にします。そのため一戸建ての購入を検討されている方は、以下のような疑問や不安を抱いているのではないでしょうか。
- 購入を検討している住宅は、強盗に狙われやすくないだろうか
- 強盗に狙われにくい家について知りたい
- 効果の高い防犯について知りたい
本記事では強盗が増えている原因や強盗が嫌がる一戸建ての特徴、購入後にできる防犯について解説します。
防犯がしっかりできている一戸建てを購入したい方は、参考にしてください。
強盗と窃盗(空き巣)の違い
強盗と窃盗(空き巣)の違いは、「暴行や脅迫を用いて他人の財産を奪ったか」にあります。例えば強盗と窃盗の関係は下記の通りです。
- 財産を暴行や脅迫を用いて奪った→強盗
- 他人の目を見計らって財産を奪った→窃盗(空き巣)
ただし、家人が外出中だと思い住宅に忍び込んだ結果、予想に反して家人と出くわし暴行加えて金品を盗んでしまうと強盗と判断されます。
日本における強盗の状況
警察庁が発表している「令和4年の犯罪情勢」によると、令和4年の高騰の認知件数は1,148件です。平成30年の強盗の認知件数は1,787件と減少傾向にあります。
しかし、2023年1月に起きた狛江事件をはじめとした凶悪事件がメディアで取り上げられることが増えたため、市民感情では治安が悪化しています。
前出の資料では「治安に関するアンケート調査結果」も記載されています。
【出典】令和4年の犯罪情勢-警察庁
設問②の「ここ10年で日本の治安は良くなったと思いますか。それと悪くなったと思いますか。」における令和3年度の調査結果では、「良くなっていると思う」と「どちらかといえば良くなったと思う」の合計が20.8%でした。また「どちらかといえば悪くなったと思う」と「悪くなったと思う」の合計は64.1%です。
一方で令和4年度は「良くなっていると思う」と「どちらかといえば良くなったと思う」の合計は14.9%でした。また「どちらかといえば悪くなったと思う」と「悪くなったと思う」の合計は67.1%です。
強盗が増える理由
強盗が増えると考えられる理由は、下記の3つです。
- 経済的な困窮
- 社会的な不安定
- 社会の変化
経済的な困窮は、失業や低所得、物価の上昇が該当します。つまりお金がない、これまで購入できていた商品が購入できなくなる状況になると、手っ取り早くお金が入手できる強盗に手を染める人が一定数います。
社会的な不安定とは、政治的な混乱や社会的な不満、コロナ禍による混乱です。特に政治は経済と密接に関わっています。政治が混乱していると経済的な困窮者が増加し、強盗が増える理由の1つになります。
社会の変化とは、インターネットやSNSの普及です。特に最近は、SNSで他人が豪華に散財している写真や映像を簡単に閲覧できるようになりました。
お金がなくても他の人と同じような生活をするために、強盗によって手っ取り早くお金を手に入れようと考える方もいます。
静岡県の空き巣の発生傾向
空き巣の被害に遭いにくくする方法として、犯罪率の低いエリアに住むことが挙げられます。また周辺に警察署や交番がある、学校や商業施設があり人通りが多いといった要素も合わせて住むエリアを決めましょう。
静岡県警察の令和4年度の統計情報によると、10件以上空き巣が発生した市区町は下記の通りです。
市区町名 | 統計(件) |
---|---|
浜松市中区 | 31 |
磐田市 | 24 |
沼津市 | 20 |
静岡市清水区 | 19 |
御殿場市 | 16 |
湖西市 | 13 |
御殿場市 | 12 |
静岡市駿河区 | 12 |
浜松市東区 | 11 |
浜松市南区 | 11 |
強盗が嫌がる一戸建ての特徴
住宅の購入を検討されている方は、強盗が嫌がる一戸建ての特徴を把握しておきましょう。強盗が嫌がる一戸建てを購入できれば、犯罪に巻き込まれる可能性は低くなります。
強盗が嫌がる一戸建ての特徴は下記の4つです。
- 侵入口が少ない・周りから見通しがよい
- 窓に入りやすい足場がない
- 家の周りに防犯砂利が敷いてある
- 家周辺が整備されている
侵入口が少ない・周りから見通しがよい
侵入口が少なく、周りからの見通しが良い一戸建ては、強盗は嫌がります。窓やドアの侵入口となる場所が少なければ、強盗にすきがない印象を与えることが可能です。
また、周りからの見通しが良ければ鍵の施錠や窓の破壊を周囲に見られる可能性が高まるため、強盗は嫌がります。
窓やドアの前に背の高い植栽や塀があると、強盗は周囲の目を気にせず犯行が可能です。
強盗を寄せ付けないためには、窓やドアの侵入口を減らし、前に目隠しを設置しないようにしましょう。
窓に入りやすい足場がない
窓の近くに下記の足場となるものがないと、強盗の対象から外れやすいです。
- 室外機
- 給湯器
- 物置
足場があると、1階を施錠していても2階から侵入される可能性が高まります。警視庁によると令和4年度の一戸建ての侵入手口は、無締りが51.2%、ガラス破りが30.7%でした。
【出典】手口で見る侵入犯罪の脅威-警察庁
1階の窓やドアは防犯を意識して、施錠されている方が多いです。一方で2階は警戒が緩む方が多く、強盗犯の侵入口として利用されるケースもあります。庭に何かを設置する際は、窓やドアから離しましょう。
家の周りに防犯砂利が敷いてある
家の周りや庭に防犯砂利が敷いてある一戸建ても強盗は避ける傾向があります。防犯砂利を敷いていると侵入時に音が鳴るため、犯行が住民や近隣住民に気づかれやすいです。
防犯砂利は一戸建て購入後も、費用さえかければ簡単に施工が行えます。住宅の防犯を高めたいと考えている方は1度、不動産会社や工務店にお問い合わせください。
家周辺が整備されている
家の周辺や庭が整備されていると、強盗にスキがなく防犯がしっかりしていると印象を与えられるため、犯行の対象から除外されやすいです。
また後述する防犯カメラやセンサーライトを設置していると、防犯意識の高い家と認識されやすいため、さらに強盗から狙われにくくなります。
購入後に防犯対策できること
購入時の一戸建ての基本スペックは別途費用を支払って工事など行わない限り変わりません。そこで購入後により防犯レベルを高めて行く必要がありますので、いくつかご紹介していきます。
窓・ドアの二重ロック
侵入に時間がかかると住人や近隣に気づかれる確率が高くなるため、強盗から敬遠されやすくなります。
特に侵入経路となる窓やドアの鍵を強化する方法があります。主に二重鍵を設置することで、解錠に時間がかかるため犯行を諦めることにつながります。
窓格子・防犯フィルム
強盗や空き巣の侵入率は窓が一番高くなっています。
春先や換気のために窓を開けっ放しにしておくことや、鍵の締め忘れはあるかと思います。そんな時に侵入されにくくするためにも、窓格子をつけて体が通るスペースを無くすことで犯行を防ぐことができます。
また鍵の無締りに次いでガラス割りによる侵入率も高くなります。防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなり侵入に時間がかかり諦める可能性が高くなります。
防犯カメラ・防犯センサー
自分の犯行が記録されることを嫌がり、防犯カメラが設置されているかは犯行の抑止力につながります。
防犯カメラを設置するには、カメラ本体だけでなく設置工事費などもかかるため、費用としては15万円前後必要になってきます。
人感センサーにより門灯やライトを点灯することで、侵入者の存在が気づかれることを恐れ敬遠につながります。その他、室内でもスマートセンサーなどを利用して家電のオン/オフができるものがあります。窓際に設置することでセンサーが働き、室内に人がいるように演出することも最近では対策として行われています。
ご近所付き合い
空き巣は下調べをして犯行を行う家を選ぶ傾向があります。
ご近所で死角にならない環境を作ることや、周辺環境の整備を自治体で行うためにもご近所と良い付き合いをして、お互いに安全な環境を作っていく取り組みも効果的です。
空き巣が諦める要因は「声を掛けられた」が一番高いと言われています。普段見かけない人が歩いていた場合、声掛けをすることで空き巣の警戒心が増して犯行を未然に防ぐことにもつながります。
まとめ
購入時に強盗に合いにくい一戸建ての探し方と、購入後にできる防犯対策をそれぞれご紹介してきました。
しかし、すべての項目を満たした一戸建ては少ないです。一つでも多く取り入れて、安心した暮らしを送れるよう取り入れてみましょう。
一戸建てを探す時に見た目や価格、間取りなどに目が向きがちですが、周辺環境や防犯といった視点でも探してみましょう。
しずなびでは安心な暮らしをご提案できるようにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。