住まいをなぜ買うのか?どうして今なのか?を整理しよう
目次
住まいを購入する理由は? 冷静に考えてみましょう
教育資金や老後の蓄えと並ぶ三大資金とも言われるマイホームの取得費。
将来の暮らしに大きく影響する住宅選びに踏み出す前に、家を買う必要性や目的をあらためて確認しておきましょう。
住まいの購入で後悔しないための大切なステップです。
住まいを購入する理由を掘り下げる
なぜ家を買いたいのかという動機を冷静に考えてみましょう。
自分や家族に問いかけてみると、意外な答えが見つかるかもしれません。
現時点で購入を希望する家の条件を洗い出し、それらに優先順位をつける作業もお勧めです。
例えば、立地するエリアが重要なのか、広さを求めているのか、庭付き一戸建てか、マンションかという具合に住宅の形態から絞ってもよいでしょう。
または、もっと家族の暮らしに密着した動機から整理する方法もあります。
家事をラクにこなしたい、子育てを無理せず楽しみたい、趣味にのめり込みたい、ペットを飼いたい…。
買主様と家族が思いつく希望を出し尽くしてから、譲れないものと妥協してもよいものを選別していきます。
どのような動機で買う人が多いのか
住まいを購入する人たちはどのような動機で家探しを始めたのでしょうか。
一般的には、「快適に暮らしたい」「結婚するから」「子どもが生まれるから」「家賃がもったいない」といった理由が多いのではないでしょうか。
ほかにも、次のような動機が挙げられます。
家族の絆を育む
生活スタイルの制限が少ない持ち家で自由に暮らすことは、家族の結び付きを強めます。思い入れのある家を世代を超えて受け継いでいくこともできます。
資産の形成
持ち家は住宅ローンの完済後も長く自分の資産として所有し続けられます。住宅ローンの金利は他の融資と比べて低金利のため、リスクが低い長期的投資と考えることができます。
また、信用取引の担保となる家を持つことは、所有者の信用度を高めることにもつながります。
購入のメリット・デメリット
住まいの購入を決断する動機になり得る購入のメリット・デメリットを見てみましょう。
戸建て・マンションを購入するメリット
- 間取りの変更や設備の交換などを思い通りにできる
- 自己所有の家があるという安心感を持てる
- ローンの支払いが終われば負担が軽くなり、資産になる
- 人に貸して家賃収入を得られる
戸建て・マンションを購入するデメリット
- 多くの場合、購入資金の融資を受けなければならない
- メンテナンス費、税金などがかかる
- 住み替えに労力が必要
- 売却が難しいことがある
賃貸のメリット・デメリット
また、住宅購入と比較されることが多い賃貸住宅のメリットとデメリットにも触れておきます。
賃貸戸建て・マンションのメリット
- 家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて住み替えがしやすい
- 都市の発展に合わせて好きなエリアに移り住みやすい
- 住宅ローン返済の負担がない
賃貸戸建て・マンションのデメリット
- 間取りの変更や設備の交換などを自由にできない
- 家賃を払い続けても自分の家にならない。老後も家賃を払う必要がある
- 住み替えはしやすいが、引越し費用などがかかる
いま買うべきかどうか
本当に今購入すべきかどうかについても慎重に検討しましょう。
家を買いたい気持ちはあっても、すぐに買わなければならない理由がない場合、住宅市場の動向を見ながらじっくりと住まい探しを楽しんでもよいでしょう。
また、ある程度の頭金を用意してから購入するようにすれば、住宅ローン返済の負担が軽くなり、新しい住まいで始まる暮らしに余裕を生むことになります。
必要に迫られたら買い時と考える
一方で、住宅購入の必要性が高まったときは、買い時が来たと考えてアクションを起こすべきです。
例えば、家族構成の変更によって快適な生活のために部屋数を増やさなければならないときや、家族を介護するためバリアフリーの住宅が必要になったときなどです。
そのような状況でも住宅ローン金利の下降を待ったり、不動産の市場価格の底値を見極めようとしたりしていては、肝心の生活が犠牲になってしまいます。価格ばかりにこだわっていると適切な買い時を逃すことにもつながります。
豊かな生活を実現するために
中長期的なライフプランをつくった上で適切な時期と予算で住宅を購入することが大切です。そうすれば、生活設計から大きく外れた家のために高額の住宅ローンを組むような事態を避けられるでしょう。同時に、買主様が望む生活の実現にも近づきます。
そのためにも、購入の動機を見つめ直した上で、購入のメリットとデメリットをよく理解しておきましょう。