リースバックとリバースモーゲージの違いを徹底比較!静岡で老後資金を確保する賢い選択肢

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リースバックとリバースモーゲージの違いを徹底比較!静岡で老後資金を確保する賢い選択肢

こんにちは!しずなび株式会社です。
近年、「老後の生活費や医療費が心配」「年金だけでは将来が不安」と感じて、自宅を活用した資金調達を検討する方が増えています。
特に静岡県では持ち家率が全国平均よりも高く相続や老後資金の準備を考える60代〜70代のご相談が年々増えています

注目されているのが、「リースバック」と「リバースモーゲージ」の2つの方法です。
どちらも“自宅に住み続けながらお金を得る”という点で共通していますが、仕組み・利用条件・リスクはまったく異なります。
この記事では、

  • リースバックとリバースモーゲージの基本的な仕組み
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 自分に合う選び方のポイント

等を詳しく解説します。
「自宅を手放したくないけれど、老後の資金を少しでも確保したい」
「どちらを選べば後悔しないか知りたい」
という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

リースバックとリバースモーゲージの基本の仕組み

リースバックとは?

(自宅を売却し、賃貸で住み続ける仕組み)
リースバックとは、自宅を不動産会社などに売却し、その後は賃貸契約を結んで住み続ける仕組みです。

特徴を整理すると以下の通りです:

  • 自宅を売却して一括で現金化できる
  • 売却後は家賃を支払いながら住み続けられる
  • 契約内容によっては、将来的に買い戻しも可能
  • 資金の使い道に制限がない

つまり「現金が今すぐ必要」「引っ越しはしたくない」という方に向いている方法です。住宅ローンが残っていても、売却額で完済できる場合は利用可能です。

リバースモーゲージとは?

(自宅を担保にお金を借りて住み続ける仕組み)
リバースモーゲージは、自宅を担保に金融機関からお金を借りる仕組みです。所有権は維持され、亡くなった時に家を売却して返済します。

特徴を整理すると:

  • 自宅を担保に融資を受ける
  • 所有権は本人に残る
  • 返済は利息のみ(元金は死亡後に一括精算)
  • 高齢者(おおむね60歳以上)限定
  • 資金使途は老後資金・リフォーム・医療費などに限定

元金返済は死亡後なので、月々の生活費負担が少なく、生涯にわたって自宅に住み続けられるメリットがあります。

ここが違う!リースバックとリバースモーゲージの比較

ここが違う!リースバックとリバースモーゲージの比較

所有権の扱いの違い

リースバックとリバースモーゲージの一番大きな違いは、「家の名義(所有権)」が自分に残るかどうかです。

リースバックの場合

  • 家を「一度まるごと売る」仕組みです。
  • 売ったあとにその家を「借りて住む」ようになります。
  • つまり、名義は新しい買主のものになり、自分は「借りる側」になります。
  • 家を売ることでまとまったお金は手に入りますが、「自分の家ではなくなる」点は注意です。

リバースモーゲージの場合

  • 家を「売らずに、担保にする」仕組みです。
  • 名義は自分のまま残り、家の所有者であり続けます。
  • ただし、借りたお金は最終的に「家を売って返す」ため、亡くなったあとに家族が住み続けることは難しいこともあります。

たとえるなら…
リースバックは「家をいったん手放して、家賃を払って借り直す」
リバースモーゲージは「家を担保にしてお金を借りる」というイメージです。

資金の受け取り方の違い

リースバックとリバースモーゲージでは、「お金の入り方」がまったく異なります。

リースバックの場合

  • 家を売るので、売却代金を一括で受け取るのが基本です。
  • 例:「2,000万円で売却 → そのまま2,000万円が手元に入る」
  • まとまった資金をすぐに使いたい人に向いています。
  • ただし、その後は「家賃」を支払いながら住み続ける形になります。

リバースモーゲージの場合

  • 家を担保にして、少しずつお金を借りる仕組みです。
  • 必要なときに必要な分だけ引き出せる(年金のように受け取る)形式が多いです。
  • 返済は毎月「利息だけ」を支払い、元金は亡くなったあとに家を売って清算します。
  • つまり、毎月の負担は少ない代わりに、「すぐに大きな金額を得る」ことは難しいです。

たとえるなら…
リースバックは「家を売ってボーナスをもらう」
リバースモーゲージは「家を担保にして年金のように少しずつもらう」という違いです。

利用条件と対象者の違い

どちらも「誰でも使えるわけではない」という点も重要です。

リースバックの利用条件(比較的ゆるめ)

  • 年齢制限は基本的になし。
  • マンション・戸建て・土地付き住宅など幅広い物件で利用可能。
  • 売却した資金の使い道も自由(事業資金・教育費・借金返済などOK)。

リバースモーゲージの利用条件(やや厳しめ)

  • 利用できるのは主に高齢者(おおむね60歳以上)
  • 収入や家族構成、物件の所在地などに条件があります。
  • 特に「担保価値が安定している戸建て」が前提。
  • 使い道に制限があり、「老後の生活費・医療費・リフォーム費用」などが中心です。

たとえるなら…
リースバック=「どんな世代でも利用できるオープンな制度」
リバースモーゲージ=「高齢者向けの老後支援制度」と考えるとわかりやすいです。

3つの違いをまとめると…

比較項目 リースバック リバースモーゲージ
所有権 売却するので手放す 自分に残る(担保設定)
資金の受け取り方 一括で現金化 必要な分を分割で借入
主な利用者層 年齢問わず・幅広い層 高齢者中心(60歳以上)
資金の使い道 自由(制限なし) 制限あり(生活・医療・介護など)
毎月の支払い 家賃支払い 利息のみ
相続対応 家は残らない 家を残せる場合もあり

メリット・デメリットをそれぞれ比較

リースバックのメリット・デメリット

メリット:

  1. 売却で即現金化
  2. 引っ越し不要で住み続けられる
  3. 資金使途は自由
  4. 将来の買い戻しも可能な場合がある

デメリット:

  1. 売却価格が市場価格より低くなる場合が多い(約60〜80%)
  2. 毎月の家賃負担が発生
  3. 所有権を失うため相続資産は減少
  4. 契約更新が保証されない場合もある

リバースモーゲージのメリット・デメリット

メリット:

  1. 自宅を手放さず資金調達
  2. 月々の負担は利息のみ
  3. 老後生活費の補填が可能
  4. 評価額次第で融資枠を柔軟に設定

デメリット:

  1. 不動産評価が下がると追加担保の可能性
  2. 相続人が家を引き継げない場合も
  3. 高齢者限定で審査が厳しい
  4. 金利変動による利息増リスク

静岡県内での利用状況と地域事情

静岡県内では、リースバックとリバースモーゲージの利用状況に地域差があります。

リースバック

  • 静岡市・浜松市での利用が多い
  • 地域密着型不動産会社(例:しずなび)への相談が中心
  • 年齢制限なしで幅広い層に対応可能
  • 土地価格の安定性により、売却額がある程度予測できる

リバースモーゲージ

  • 高齢者(60歳以上)が対象
  • 静岡銀行・浜松いわた信用金庫・JAなどで取り扱い
  • 浜松市や静岡市内の地価が安定している地域での利用が多い
  • 利用者は「老後生活費の補填」「医療費・介護費用」の目的が中心

どちらを選ぶ?適しているのはこんな人

リースバックとリバースモーゲージどちらを選ぶ?適しているのはこんな人

リースバックが向いている人

こんな人に向いています

  • 今すぐまとまったお金が必要な人(教育費・介護費・事業資金など)
  • 年齢や収入の条件を気にせず、誰でも使いやすい制度を希望する人
  • 固定資産税や修繕費など、家を所有するコストを減らしたい人
  • 家を売っても、住み慣れた家にそのまま住み続けたい人
  • 相続よりも、今の生活を安定させることを優先したい人

わかりやすく説明すると

リースバックは、「家をいったん売って現金を得てから、家賃を払って住み続ける」仕組みです。たとえば、教育費や介護費、住宅ローンの返済など、すぐに現金が必要な方にぴったりです。

実際に静岡県では、「親の介護施設入居費を払うために家を売り、そのまま住み続けた」ケースが多くあります。この制度なら、引っ越しをせずにまとまった資金を得られます。

また、年齢制限がなく、若い世代でも利用できるのが特徴です。たとえば「子どもの教育費に充てたい」「事業の資金繰りを整えたい」など、ライフステージに合わせて使える柔軟な制度です。

ただし、売却後は家賃が発生するため、「毎月の支払いがどのくらいになるのか」は事前に確認しておくことが大切です。

リバースモーゲージが向いている人

こんな人に向いています

  • 高齢者世帯で、家を売らずにお金を借りたい人
  • 毎月の支払いを抑え、利息だけで返済したい人
  • 長く住み続けたい持ち家を手放したくない人
  • 相続よりも、自分たちの生活を安心して過ごすことを優先したい人
  • 自宅の資産価値があり、担保として利用できる

わかりやすく説明すると

リバースモーゲージは、「家を担保にしてお金を借り、亡くなった後に家を売って返す」仕組みです。つまり、家の名義を自分のままにしてお金を使うことができます。

特に、年金生活をしている高齢者の方にとっては、「毎月の負担が少ない」のが大きなメリットです。返済は利息だけなので、生活費に余裕を持たせながら、介護費用や医療費などをまかなうことができます。
静岡県でも、60代後半〜70代の方が「老後資金を確保しつつ、家を手放したくない」という理由で利用するケースが増えています。

一方で、借入には審査があり、

  • 年齢(60歳以上など)
  • 住宅の価値や立地
  • 家族構成(配偶者の有無)

などの条件をクリアする必要があります。また、借りたお金は最終的に「家を売って返済する」ことになるため、家族にその家を相続したい場合は注意が必要です。

判断のポイント:家族への資産承継 vs 将来の住まい確保

  • 資産承継重視 → リースバック(将来的に買い戻しプランも可)
  • 老後の住まい優先 → リバースモーゲージ

両者の違いを一言でまとめると、
「リースバック=資産を現金化する仕組み」
「リバースモーゲージ=資産を担保に生かす仕組み」

利用を検討する際の注意点とアドバイス

リースバックもリバースモーゲージも、契約内容をしっかり理解しないと「思っていたのと違う」という結果になりかねません。
特に、家賃や利息の支払いは長期的に続くため、将来の生活費をシミュレーションしてから契約することが大切です。

また、どちらの仕組みも「家族の理解」と「相続の考え方」が大きく関係します。契約前には、家族や不動産会社、金融機関の担当者に相談し、老後の資金計画や住まいの方針を一緒に整理しておくと安心です。

まとめ(リースバックとリバースモーゲージを正しく理解しベストな選択を)

リースバックとリバースモーゲージは、どちらも“住みながら資金を得る”方法ですが、仕組みやメリット・デメリットは大きく異なります。

  • 今すぐ資金が必要 → リースバック
  • 老後生活費を少しずつ補いたい → リバースモーゲージ

家族構成、生活費の必要性、将来の住まいの希望、相続の考え方によって最適な選択は変わります。
静岡県内では、地域特性や地価動向に応じた最適な提案が可能です。

リースバックもリバースモーゲージも、専門知識を持つ不動産会社・金融機関への相談が欠かせません。
将来を見据えた住まいと資産の使い方を、一緒に考えていきましょう。

しずなび株式会社は、静岡県の一戸建て・土地・マンション売却・査定をサポートする不動産売却情報サイトを運営しています。
静岡県の不動産売却・査定は、しずなび株式会社にお任せください。

この記事の監修者
しずなび株式会社 瀬戸 尊史
瀬戸 尊史
資格

宅地建物取引士/住宅ローンアドバイザー/スムストック住宅販売士

静岡県内の不動産業界一筋で20年以上の経験を持つスペシャリスト。不動産売買において豊富な実績を積み重ね、累計で社内表彰6回、全国表彰3回を達成。特に2019年度には、年間実績でセキスイハイム不動産グループ全国第1位を獲得するなど、その卓越した実力と信頼性を証明しています。資格を活かした専門的なアドバイスと、顧客のニーズに寄り添った丁寧な対応が強み。不動産のプロフェッショナルとして、多くのお客様に満足と安心を提供している。
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