民間住宅ローン 利用者の実態調査(2015年度第3回)
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民間住宅ローン
住宅金融支援機構は2015年11月から2016年2月までの間で、民間住宅ローン(フラット35を含む)を借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、このほど調査結果を公表した。調査の内容は「利用した住宅ローンの金利タイプ」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、977件の回答を得た。
金利タイプ 「全期間固定型」の利用割合が増加、「変動型」は減少へ。
日銀のゼロ金利政策や、長期金利の低下を背景に「全期間固定型」の利用割合は36.0%と前回調査の29.8%から大幅に増加した。一方、変動金利型は38.7%と前回調査の43.2%から減少。固定期間選択型は25.3%で前回調査の26.9%から微減となった。
■ 金利タイプ別利用者の割合(借入時)
金利見通し 今後1年間は「現状よりも低下する」が増加!
今後1年間の住宅ローン金利の見通しをみると、全体では「ほとんど変わらない」とする見方が半数を占めた。「現状よりも上昇する」は24.2%で前回調査の30.0%からおよそ6ポイント減少。「現状よりも低下する」は、13.9%で前回調査の5.5%から8.4ポイント増加した。
「現状よりも低下する」と回答した人は、固定期間選択型と変動型で増加割合が多かった。
■ 今後1年間の住宅ローン金利見通し(金利タイプ別)
金利上昇への対応 金利負担が大きくなれば「繰上げ返済」が3割強!
金利が上昇し返済額が増加した時の対応については、固定期間選択型、変動型ともに「返済額圧縮あるいは金利負担軽減のため一部繰上げ返済する」と回答した人が3割強を占めた。また「金利負担が大きくなれば、全額完済する」とする回答も前回調査から増加した。
■ 金利上昇に伴う返済額増加への対応(固定期間選択型・変動型の利用者)
編集協力 静岡情報通信