最新技術でかしこくエコライフ。スマートハウスを見に行こう!
自然の恵みを上手に活用。 エコの工夫があちこちに
株式会社 幹工務店がこのほど磐田市草崎に完成させた『草崎モデルハウス・スマートハウス』は、これからのライフスタイルを提案する自給型住宅だ。トータルアドバイザーの仲尾久造さんに案内してもらった。
「幹工務店が考えるスマートハウスをカタチにしようと、さまざまな要素を盛り込んでプランニングしたのがこの展示場です。スマートハウスというとHEMSばかりが注目されがちですが、地球環境に配慮した、自然を身近に感じられる家というのがコンセプト。エコを多角度から提案しています」
同社では夏の到来を前に、建物の南面に蔓を這わせるネットを張り、緑のカーテン用に品種改良された生長の早いゴーヤを植えている。また、雨どいから直接、雨水を集める貯水タンクもあり、雨模様の取材当日、タンクの中は雨水が満タンで、蛇口をひねると自然の水が勢いよく出てきた。軽量瓦の上には4.14kwの太陽光発電(パナソニック製)を設置。外壁には遮熱シートを施工し、強い陽射しから室内を守っている。さらに開口部は高断熱のサーモスサッシとLow-Eガラスを採用。冷暖房エネルギーを大幅に削減する。
HEMS搭載のオール電化住宅を上質な和モダンでコーディネート
玄関の引き戸を開けると広い土間と風雅な和室に迎えられる。暗くなりがちな玄関ホールはワイドスパンを活かして採光を確保。モミジを植えた北側の坪庭からもやわらかな自然光が射し込み、照明がなくても十分な明るさだ。ストリップ階段を左に見ながら進むと、23帖の広々としたLDKが待っている。床は丈夫なタモ材、壁は調湿・防臭効果のあるダイアトーマスとエコカラット。書斎コーナー横の壁にはインターフォンやSECOMのコントローラーと並んでHEMSモニターが設置されている。
仲尾さんは「太陽光発電、エコ給湯、床暖房、3連IHクッキングヒーターなど家庭内にある機器の使用状況をこれ1台でまるごと管理。パソコンやテレビ、タブレットとの連携も可能で、大きな画面に映し出してご家族そろって見ることも。水廻りもエコ仕様となっていて、エコナビ付きのバスルームや節水型のトイレなど、無意識のうちに節電・節水できる環境が整っています」と説明する。
電力消費の少ないLED照明を使っていたり、キッチンの壁の上部に設置したエアコンと太陽光発電のパワーコンディショナーを格子でさりげなく隠したりするなど、HEMS搭載のスマートハウスでありながら、日本ならではの季節感と情緒が感じられる仕上がりとなっている。
6月30日、7月1日の見学会はお楽しみイベントがいっぱい!
2階の屋根裏物置では壁の一部をあえて塞がず、吹付断熱材アクアフォームの施工状況を見学できるようにし、眺望抜群のスカイバルコニーでは空間の有効活用を提案。さらに電動シャッターや電気錠、駐車場の近くに電気自動車専用コンセントを設置するなど、一歩先のライフスタイルが満載だ。
株式会社 幹工務店では6月30日(土)、7月1日(日)の2日間、オープニングイベントとして『草崎モデルハウス・スマートハウス仕様』の見学会を開催。子どもたちが喜ぶ楽しい企画を多数計画している。時間は10:00~20:00。
創業40年の実績をもとに地元の工務店が匠の技で丁寧につくる木造在来住宅と、最新技術を積極的に採用したスマートハウスの融合。暑い夏を前に、具体的なカタチに触れながら、これからの住まいのあり方を考えてみてはいかがだろうか。
編集協力 静岡情報通信