「ソーラーローン」の受付始まる
再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が7月1日から開始されたのを受けて、浜松信用金庫が7月2日からソーラーローンの取扱いを始めた。固定価格買取制度は、太陽光などの自然エネルギーを発電業者などから一定期間、通常の電気料金より高い固定価格で電力会社が買い取ることを義務づけた制度。発電業者らの参入を促し、普及拡大を図ることが背景にある。
太陽光発電の導入を資金面で支援
これまでエコロジーの観点から注目されてきた太陽光発電システム。最近は夏の電力供給不足への不安から節電の切り札として、また停電時にも自立運転が可能な安全装置として期待が高まっている。
浜松信用金庫がスタートした融資には、個人向け「はましんソーラーローン」と、事業者向け「はましん事業者用ソーラーローン」の2種類がある。融資内容は右図表のとおりだ。太陽光発電システムを設置するためには、1Kw当たり40万円~60万円ほどの費用がかかる。一般家庭の場合、3~4Kw程度のシステムが多いので、およそ120万円~240万円ほどかかる計算だ。しかし天気のいい日中には自宅で使用する電気の大半を自家発電でまかなえるので、光熱費負担を大幅に削減することができる。しかも余った電力は電力会社に買い取ってもらえる。買取り価格は1Kw/時当たり42円。これによって光熱費の負担はさらに軽減される。また大きなシステムを設置し、節電に心掛けている家庭であれば売電収入が月々の電気代を上回り、実質的な光熱費負担ゼロも少なくない。
※ リピートプラン
申し込み本人がはましんソーラーローン、教育ローン、住宅ローン、ソーラーローンのいずれかの返済実績が1年以上かつ返済中であり、一度も履行遅延がない方または完済して3年以内の方。
太陽光発電の設置には、国や自治体の補助金制度も充実しているので、当初の設置費用は10年前後で回収できるとしている。導入資金をローンでまかない、売電収入を返済に充てれば自己負担も大きく軽減されるだろう。
編集協力 静岡情報通信