住宅を購入する際、間取りは生活に大きく影響してきます。しかし、理想的な間取りとはどんなものでしょうか。今回は間取りの基本形と家族構成や生活スタイル別に 最適な間取りなどチェックすべきポイントをご紹介します。

間取りの基本と生活スタイルに合う間取りとは?

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知っておきたい間取りの基本型とチェックポイント

間取りは生活の快適性に大きく影響します。しかし、多くの買主様にとって理想的な間取りをイメージしにくいのも事実です。 そこで今回は間取りの基本形と特徴、そして間取りのチェックポイントをご紹介します。 完成予定の分譲一戸建てや中古一戸建て、中古マンションを検討する際の参考にしていただき、住み心地のよい家を見つけてください。

 

間取りの基本型

住まいは3つの要素で構成されています。

  • リビング・ダイニングなどの団らんの空間
  • キッチン・トイレ・浴室などの水回り
  • 寝室・子ども部屋・書斎などのプライベート空間

この3要素の中で間取りの特徴を決定付けるのが、リビングとダイニング、そしてキッチンです。その組み合わせの基本型の一部を次に挙げます。

  

LDK一体型

リビング、ダイニング、キッチンの間に仕切りがなく、空間を一体化させたタイプです。開放感の大きさが特徴です。 キッチンで料理をしながらリビングで過ごす家族の様子がわかるなど、コミュニケーションを取りやすくなるメリットもあります。

  

L+DK型

料理をするキッチンと食事を楽しむダイニングを一体化させた型です。くつろぐためのリビングはDKとは違った空間として演出できます。 全体の面積をコンパクトに抑えつつ、リビングではゆったりと過ごせる広さを持たせることができます。

  

L+D+K型

リビング、ダイニング、キッチンを独立させた型です。くつろぐためのリビングと食事をするダイニングが別になっているため、「夕食が終わったらリビングで過ごす」というように生活のスケジュールに合わせて場を変えられます。 来客が多い家に便利で、面積が大きな一戸建てによく見られる間取りです。

 

ダイニングとキッチンの関係

家族で過ごす機会の多いダイニングとキッチン。ダイニングとキッチンはつながり方に様々なタイプがあり、 ライフスタイルに合ったタイプを選ぶことで最適なコミュニケーションが生まれるスペースにもなります。 現在だけでなく、将来的な変化も考えて選ぶようにしましょう。

ダイニングとキッチンのつながり方にも多様なタイプがあります。それぞれの特徴を押さえ、ライフスタイルに合った基本型を知っておきましょう。現在の家族構成はもちろん、将来の変化まで考えられるとよいでしょう。 その際、キッチンは料理をつくるためだけの場所ではなく、成長した家族同士のコミュニケーションが生まれるスペースであることを意識することをお勧めします。

  

対面タイプ

ダイニングとキッチンの間に仕切りがなく、ダイニングに腰掛けている人とキッチンに立っている人が会話できるタイプです。

  

アイランドタイプ

LDK一体型の間取りに見られるタイプです。キッチンの調理スペースやシンクが島のように独立しています。家族が調理に参加しやすく、キッチンをファミリールームのように使えます。

  

独立タイプ

ダイニングとキッチンが分離している型です。 ダイニングを落ち着いた空間にすることができます。また、キッチンから発生するにおいや音が他の部屋に漏れにくいという特徴もあります。 ただ、できあがった料理を運んだり皿を下げたりするときに不便さがあるかもしれません。

 

間取りのチェックポイント

実際の暮らしをイメージしながら

間取り図を見たり、物件を見学したりするときには、実際の暮らしと照らし合わせ、ライフスタイルに適した物件かどうかを判断しましょう。 つまり、暮らしを具体的にイメージすることが大切です。想像力を働かせ、間取りの中を実際に歩くような感覚でチェックしていきましょう。

  

視線の広がり・明るさ

間取り図だけで実際の物件を見ることができないときは、広さや光の入り具合を自分の目で確認することはできません。それでも、図面を様々な角度から眺めることで室内に立ったときの視野や、視線を遮るものをイメージできます。 また、外光の入り具合を想像するときには、朝・昼・夕方それぞれの光が入る方向を考えてみましょう。

  

家具は入るか

室内の広さを確認するときには、テーブルやソファ、ベッドなどの家具を図面の中に書き入れてみましょう。 できれば、現在使っている家具と同じサイズがよいでしょう。そうすることで、慣れ親しんだマイホームを基準として、検討中の物件の空間の大きさをつかみやすくなります。 また、内開きのドアの裏側に家具を置かないなど現実的なシミュレーションをしておけば、引越し後に家具が入らないトラブルを防げます。

  

下がり天井

マンションの下がり天井は間取り図でわかりにくいだけでなく、物件を見学しても見落としがちなポイントです。 下がり天井とは、天井と壁が接する部分が出っ張り、その部分だけ低くなっている天井のことです。なぜ出っ張りがあるかというと、梁やダクトの通り道があるからです。 下がり天井は図面上では破線で記載されています。家具が入らなかったり、使い勝手が予想よりも悪かったりすることがないように、下がり天井の高さはしっかりと確認しておきましょう。

 

生活スタイル別 間取りのチェックポイント

子育て世帯の間取り

子育て世帯は子供の成長に合わせた暮らしの変化を考える必要があります。 子どもが小さいうちは家族とふれあう時間がたっぷり持ってるようにリビングなどの共有スペースを充実させたいでしょう。 対面キッチンからLDKを見渡すことができ、子どもの様子を見守れる間取りは子育て世帯の定番です。 子どもの成長に伴って個々のスペースを持たせることも考慮して間取りをチェックしてください。

  

広い空間でくつろげる間取り

吹き抜けなど間仕切りのない大空間がある家では、冷暖房効果のチェックが大切です。とはいえ、購入前に冷暖房の効きを体感するわけにもいかないため、所有者や不動産会社の担当者から情報を聞き出したり、気密性や断熱性に関するデータがあれば提示してもらったりするとよいでしょう。

リフォームを前提としたチェックポイント

生活に合った使い勝手や広さ、デザインや質感など、希望する住まいの条件が中古市場の物件と完全に一致することは少ないでしょう。そのため、中古の住まいを購入するときには絶対に譲れない条件と妥協できる条件をはっきりさせ、理想と現実に折り合いをつけることになります。

しかし、間取りなど優先順位が高い条件を満たす物件が見つからないからといって、諦めることはありません。購入後にリフォームをすれば、自分好みの空間をつくって快適に住めるからです。 実際、日本の1世帯当たりの住宅数は1.16戸(アパートなどを含む、2018年総務省 住宅・土地統計調査)と世帯数より住宅の方が多く、中古住宅市場には良好な物件が豊富にあります。良質な住宅をきちんと手入れして長く住むという国の方針も中古市場の活性化を後押ししています。

ここでは、リフォームを前提として中古一戸建てや中古マンションを購入するときのチェックポイントをご紹介します。

水回り設備がまとまっているか

中古マンションを購入してリフォームする予定なら、まず水回りの配置を確認しましょう。キッチン・トイレ・浴室が隣り合い、水回りが1ヶ所にまとまっていると工事の規模が想定外に大きくならずリフォーム費用を抑えられるからです。 マンションの水回り設備の位置は基本的に動かすことができないと考えておいた方がよいでしょう。実際には不可能ではありませんが、給排水管が上下階とつながっていることもあって難しい工事になり、多額な費用がかかることがあります。

部屋と部屋が廊下で分かれていないか

廊下を挟んで個室が向かい合う間取りはプライバシーをしっかり守れるという長所があります。 しかし、中古マンションを購入してすぐのリフォームや、子どもの独立後にリフォームを考えている場合には、その間取りがデメリットとなることがあります。 中古マンションのリフォームでは部屋と部屋をつなげて広い住空間をつくりたいという要望が多く、部屋と部屋を分断するように通る廊下が邪魔になるからです。

間取り変更を計画するなら耐震性に注意

中古一戸建てを購入し、ライフスタイルに合わせて間取りを変えようと計画している買主様に注意していただきたいのは、耐震性への影響です。いくら理想の間取りを実現するためとはいえ、耐震性能を保つ上で欠かせない柱や筋交いを取り払うことはできません。 住宅を買ったものの思い描いていた間取りを実現できないという事態を招かないため、中古一戸建てを購入する前にリフォームのプロに相談することを忘れないでください。

増築は建ぺい率・容積率の範囲内で

増築する前提で中古一戸建てを購入するときには、法基準に十分注意しなければなりません。 例えば建物の規模や密度は建ぺい率と容積率で制限されています。建ぺい率や容積率は第一種低層住居専用地域などの用途地域に応じて上限が定められています。定められた上限の数字ぴったりに合わせなければならないものではなく、下回る分にはどれだけ小さくても構いません。

  • 建ぺい率 建ぺい率は敷地の中で建物を建てられる割合を示しています。 建ぺい率 = 建築面積 / 敷地面積 この場合の建築面積は建物の外壁や、それに代わる柱に囲まれた部分の面積です。 例えば建ぺい率が60%であれば、建物が建っている部分は敷地面積の60%であることになります。
  • 容積率 容積率は建物の床面積の敷地面積に対する割合を示しています。 容積率 = 延べ面積 / 敷地面積 ここで言う延べ面積とは建物の各階の床面積の合計です。 例えば容積率が200%であれば、建物の床面積が敷地面積の2倍であることになります。

リフォームしやすい一戸建て

一戸建ては工法によってリフォームを行いやすい家と、行いにくい家があります。木造住宅の4つの主な工法について、リフォームのしやすさを見ると次のようになります。

  • 木造軸組工法(在来工法) 比較的リフォームしやすい工法です。柱や梁(はり)で構成される木造軸組工法は、壁が比較的抜きやすく、大規模なリフォームも可能です。
  • プレハブ工法(鉄骨系) 間取り変更などの自由度が高い工法です。
  • プレハブ工法(木質系・コンクリート系) 間取り変更は比較的難しくなります。
  • ツーバイフォー(2×4)工法 間取りや仕切りを取りにくい工法です。

また、家族の高齢化も見据えたバリアフリー化リフォームも考えているなら、玄関や廊下の広さにも注意しましょう。玄関から車椅子で入り、リビングや風呂、トイレに行く動線をシミュレーションするのもよいでしょう。

理想の住まいを見つけるために

好みのインテリアや家具とは違い、イメージを持ちにくい間取り。 間取り図を見たり、中古物件を見学したりするときには、今回ご紹介した基本型やチェックポイントを参考にして、理想の住まい選びを実現させてください。

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