民間住宅ローン借換の実態調査(平成23年度)
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民間住宅ローン
住宅金融支援機構は、平成22年11月から平成23年10月までの1年間に住宅ローンを借換えた人を対象に、借換えによる住宅ローンの金利タイプの変化、借換え理由などについてインターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査は、借換えをした1,134人対して行い812件の回答を得た。
金利タイプ 借換え後の金利タイプは、約半数が「変動型」
住宅ローンを借換えた人の借換え後の金利タイプは、「変動型」が半数近い(46.3%)を占め、借換時期では平成23年4月以降その利用割合が常に「固定期間選択型」を上回る水準で推移。低金利の長期化で相対的に低利な「変動型」が注目を集めた。
32%の人が「5年超10年以内」に借換え
また借換えまでの経過期間をみると、全体では32.0%の人が「5年超10年以内」に借換えしていることが分かった。借換え前の金利タイプ別にみると、「固定期間選択型」と「変動型」では「5年超10年以内」が最も高くなっているのに対し、「全期間固定型」では「10年超15年以内」が最も多くなっている。
借換理由 金利低下と返済額減少が借換理由の大半
借換え理由は、「金利が低くなるから」が68.7%、「返済額が少なくなるから」が55.8%と過半を超えている。
次いで「適用金利が上昇し、返済額が増加するから」や「金利優遇の優遇幅拡大や返済終了までの通期適用が受けられなくなるから」が合わせて32.2%を占め、固定期間終了後の負担増も借換えに拍車をかけた。
借換によってほぼ半数が「1.0%超」の金利低下
また借換えによって実際に金利が低下した人は全体の93.0%にあたり、その金利も「1.0%超」と回答する人が全体の45.7%を占めた。一方「高くなった」「変わらない」と答えた人も合わせて7%あった。
編集協力 静岡情報通信