民間住宅ローン利用者の実態調査(2012年度第3回)
目次
民間住宅ローン
住宅金融支援機構は、2012年11月から2013年2月までの間で、民間住宅ローンを借入れた1,349人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は、主に「住宅ローンの金利タイプ別」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、997件の回答を得た。
金利タイプ 「変動型」の利用割合は51%に減少。
住宅ローンの利用割合を金利タイプ別にみると、変動金利型が前回調査(2012年7月〜2012年10月)の53.6%から、今回は51.0%に減少した。また固定期間選択型は前回調査(同)の24.4%から26.0%に増加している。全期間固定型も同様に前回調査(同)の21.9%から今回は23.1%に増加した。
住宅ローンを選択するにあたって「比較検討した金利タイプ」では、全体を通して変動型がわずかに減少したのに対して、固定期間選択型や全期間固定型が増加した。
今後1年間の住宅ローン金利の見通しは「現状よりも上昇」
今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「現状よりも上昇する」が前回調査の20.8%から、今回35.0%と大幅に増加した。「ほとんど変わらない」とする回答は前回調査の66.2%から53.3%に減少している。
ローン選び 住宅ローン選択の決め手は、圧倒的に“金利の低さ”
住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」とする回答が72.5%と圧倒的に多い。次いで「住宅・販売事業者(営業マンなど)に勧められたから」が24.2%、「繰上げ返済手数料が安かったこと」が22.3%の順となっている。
満足度 民間住宅ローンに61.9%が「大いに満足」「やや満足」
民間住宅ローンに対する満足度では、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などについて調査。その結果、総合評価で63.6%の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せた。
※総合評価は、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などを含めた評価。
編集協力 静岡情報通信