民間住宅ローン利用者の実態調査(2012年度第3回)

公開日時: 更新日時:
2012年度第3回民間住宅ローン利用者の実態調査では、今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「現状よりも上昇する」が前回調査の20.8%から、今回35.0%と大幅に増加した。その中で一番選ばれている金利タイプは変動型であるが割合は前回調査より減少している一方で固定期間選択型・全期間固定型は増加傾向となっている。

民間住宅ローン

住宅金融支援機構は、2012年11月から2013年2月までの間で、民間住宅ローンを借入れた1,349人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は、主に「住宅ローンの金利タイプ別」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、997件の回答を得た。

金利タイプ 「変動型」の利用割合は51%に減少。

住宅ローンの利用割合を金利タイプ別にみると、変動金利型が前回調査(2012年7月〜2012年10月)の53.6%から、今回は51.0%に減少した。また固定期間選択型は前回調査(同)の24.4%から26.0%に増加している。全期間固定型も同様に前回調査(同)の21.9%から今回は23.1%に増加した。

グラフ:金利タイプ別利用者の割合(借入時)

住宅ローンを選択するにあたって「比較検討した金利タイプ」では、全体を通して変動型がわずかに減少したのに対して、固定期間選択型や全期間固定型が増加した。

グラフ:比較検討した金利タイプ

今後1年間の住宅ローン金利の見通しは「現状よりも上昇」

今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「現状よりも上昇する」が前回調査の20.8%から、今回35.0%と大幅に増加した。「ほとんど変わらない」とする回答は前回調査の66.2%から53.3%に減少している。

グラフ:今後1年間の住宅ローン金利見通し

ローン選び 住宅ローン選択の決め手は、圧倒的に“金利の低さ”

住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」とする回答が72.5%と圧倒的に多い。次いで「住宅・販売事業者(営業マンなど)に勧められたから」が24.2%、「繰上げ返済手数料が安かったこと」が22.3%の順となっている。

グラフ:住宅ローンを選んだ決め手

満足度 民間住宅ローンに61.9%が「大いに満足」「やや満足」

民間住宅ローンに対する満足度では、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などについて調査。その結果、総合評価で63.6%の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せた。

※総合評価は、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などを含めた評価。

編集協力 静岡情報通信

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