不動産最新ニュース<2013年6月>
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住宅ローン 変動型の利用割合が45.7%に減少、固定10年は増加!
住宅金融支援機構が民間住宅ローン利用者を実態調査
住宅金融支援機構が5月31日に発表した住宅ローン利用者の実態調査によると、4月に変動金利型を選択した人の割合は3月の49.1%から45.7%に減少した。一方、固定期間選択型は27.8%から30.4%に増加。中でも固定10年は、8.3%から15.0%へと大幅に上昇した。
変動金利型は近年50%を超える人気ぶりだったが、4月の長期金利の上昇を切っ掛けに金利先高観から固定型へのシフトが鮮明となった。しかし変動金利は短期金利に連動するため、日銀が強力な金融緩和を続けているかぎり変動金利は上がりにくいとも見られている。
調査は4月19日〜5月15日にインターネットを通じて実施。3、4月に新規で民間住宅ローンを借りた人を対象に金利タイプを聞き、計570件の回答を得た。
住宅金融支援機構:民間住宅ローン利用者の実態調査より
住宅ローン 固定3年の住宅ローン金利を0.6%に下げ
三井住友銀行につづき、三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行も
5月以降2カ月連続で住宅ローン金利が上がっていく中で、6月に入り三井住友銀行が固定期間選択型3年の金利を年0.6%に引下げた。また6月6日にはこれに追随する形で三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行も固定型3年の最優遇金利を年0.6%に引き下げた。
いずれも住宅ローンでは変動金利の年0.875%を凌ぐ最も低い金利で、三菱東京は9月30日まで、三井住友とみずほは7月31日まで申し込みを受け付ける。
今回異例の引下げとしたのは、日銀が進める金融緩和の一環として金融機関に低い金利(年0.1%)で資金を供給する貸出支援基金制度を活用するため。銀行側は消費税引き上げ前の駆け込み需要を見据えて顧客獲得につながると期待していようだ。
なおみずほ銀行は固定型3年に限らず、固定型2年も1.10%から0.55%に引下げている。
一方固定5〜7年のほか、長期金利に連動する固定10年は3行とも0.2%〜0.3%引き上げている、固定10年の場合、優遇後の貸出し金利を3行とも年1.6%としている。また「フラット35」でも主力の返済期間21年以上35年以下の最低金利は2.03%と前月から0.22%上昇。返済期間20年以下でも最低金利が1.74%と前月から0.2%上がり、昨年5月以来の水準になった。