不動産最新ニュース<2013年7月>
目次
住宅ローン 「フラット35」の金利が3カ月連続上昇!
返済21年以上で上昇。7月の最低金利は2.050%
住宅金融支援機構が民間金融機関と連携して提供する長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の適用金利が3カ月連続で上昇している。
7月に上昇したのは、返済期間が21年以上35年以下にあたる部分。長期金利の指標となる10年物国債の金利動向を反映した格好で最低金利は前月から0.02%上昇して2.05%となった。返済期間が20年以下は前月と変わらず最低金利は1.74%。
返済期間21年以上35年以下の金利幅
☆金利幅 2.05%〜3.00%
(取扱金融機関が提供する金利で最も多いのは2.05%)
返済期間20年以下の金利幅
☆金利幅1.74%〜2.69%
(取扱金融機関が提供する金利で最も多いのは1.74%)
住宅ローン 民間金融機関も住宅ローン金利引き上げへ
大手行・固定10年を1.65〜1.70%に引上げ。信用金庫は固定10年プランを1.30%で据置き。
三菱東京UFJなど大手銀行は、7月も住宅ローン金利を引き上げた。上げ幅は主に固定10年以上で0.05〜0.15%。これは長期金利が上昇傾向にあるためで、引き上げは3カ月連続になる。
これにより10年固定型住宅ローンの最優遇金利はみずほ銀行が1.60%から1.65%へ、三菱東京UFJ・三井住友銀行・りそな銀行は1.60%から1.70%へ引き上げた。
一方、静岡銀行はこの7月から大手行並みに「変動型」を1.375%から0.875%に引下げた。また固定2〜10年は、他行が据え置や引き上げを行なう中でカスタムFLEXの金利を先月より0.45〜0.55%引下げたことが注目される。浜信・遠信・磐信の3信用金庫は、固定10年プランを1.30%に据え置いている。
各行の優遇金利
住宅ローン全期間固定の利用割合が増加! 買い時意識も上昇!
2012年度(第3回)民間住宅ローン利用者の実態調査(住宅金融支援機構)
住宅金融支援機構は、民間住宅ローン利用予定者の実態調査で、今後5年以内に住宅を取得する予定の人を対象にインターネットによるアンケート調査(2月)を実施。その結果を取りまとめた。民間住宅ローン利用予定者1,022件を調査対象とした。
それによると、希望する金利タイプは「全期間固定型」の利用割合は36.2%と、前回調査(2012年10月35.4%)と比べて増加した。また「固定期間選択型」の利用割合は34.4%で、前回調査(35.3%)より0.9ポイント減少したことが分かった。変動型は29.4%で前回調査と変わらなかった。
「今後1年間の住宅ローン金利の見通し」については、52.1%が現状よりも上昇すると回答。前回調査の26.1%から大幅に増加した。ほとんど変わらないとする回答は29.5%で前回の50.2%から大きく減少した。
住宅の買い時意識では、「今は住宅取得のチャンス(買い時)だと思うか?」との問いに対して、そう思うと回答した人は前回調査の53.2%から55.5%に増加した。買い時だと思う理由について「住宅ローン金利が低水準だから」が69.7%、「消費税率引上げ前だから」が60.8%と上位を占めた。
編集協力 静岡情報通信