民間住宅ローン&フラット35 利用者の実態調査(平成23年度 第3回)

公開日時: 更新日時:
平成23年度第3回民間住宅ローン&フラット35利用者の住宅ローン満足度調査では融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などの項目について総合評価が行われました。評価の高い住宅ローンを把握することで、住宅ローンを選ぶ際の参考となります。

民間住宅ローン

住宅金融支援機構は、2011年11月から2012年2月までの間で、民間住宅ローンを借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は、主に「住宅ローンの金利タイプ別」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、657件の回答を得た。

金利タイプ 「変動型」利用割合は51.4%に減少

住宅ローンの利用割合を金利タイプ別にみると、変動金利型が前回調査(2011年3月~2011年6月)の52.7%から、今回は51.4%に減少している。一方全期間固定型は前回調査(同)の19.7%から21.3%に増加している。

固定期間選択型(2~10年)は、2010年7月以降ずっと30%を下回り、今回の調査でも全体の27.2%を占めるに留まった。

グラフ:金利タイプ別利用者の割合(借入時)は51.4%に減少し、全期間固定型が増加。

30~40歳代は「変動」、20歳代で「全期間固定」の選択が増加

金利タイプを年齢別に見ると、サンプル数の多い30~40歳代では半数以上の人が変動金利を選択しているのに対して、20歳代では「全期間固定」といった金利が確定されたものを選ぶ傾向が見られた。

グラフ:年齢別の金利タイプでは、30~40歳代では半数以上の人が変動金利を選択し、20歳代は全期間固定の選択が増加した。

ローン選び 選択の決め手は、圧倒的に”金利の低さ”

住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」とする回答が69.6%と圧倒的に多い。次いで「繰上げ返済手数料が安かったこと」が23.0%、「住宅・販売事業者(営業マンなど)に勧められたから」が17.5%の順となっている。

グラフ:住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」が69.6%と圧倒的。

満足度 民間住宅ローンに63.3%が「大いに満足」「やや満足」

民間住宅ローンに対する満足度では、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などについて調査。その結果、総合評価で63.3%の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せた。

グラフ:民間住宅ローンに対する満足度の総合評価は63.3%がやや満足~大いに満足。

※総合評価は、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などを含めた評価。

フラット35

住宅金融支援機構が行なっているフラット35利用者調査で、このほど2011年度第3回(2011年11月~2012年2月)の利用者像が明らかとなった。インターネットによるアンケート調査でフラット35利用者92件について集計したもの。

ローン選び フラット35を利用した理由は「金利が低い」が最多

フラット35を利用した理由について、「金利が低い」とする回答が前回調査より9.6ポイント減少したものの、最多であった。次いで全期間固定型住宅ローンの特徴である「金利上昇に備えて将来の返済額を確定」とする回答が48.9%、「フラット35S(優良住宅取得支援制度)を利用したい」が43.5%で上位3位を占めた。

以下は「繰上げ返済手数料、保証料がかからない」、「融資額が多い」などとなっている。

グラフ:フラット35を利用した理由は「金利が低い」という回答が最多。次いで「金利上昇に備えて将来の返済額を確定」となった。

※フラット35Sの金利引き下げ幅拡大は、2011年9月末までの申し込み分について適用する時限措置でしたが、2011年第3次補正予算において、「フラット35Sエコ」を創設し引下げ幅を見直して、2012年10月31日までの時限措置として継続されました。

満足度 フラット35に67.4%が「大いに満足」「やや満足」

フラット35に対する満足度では、民間住宅ローンと同じ基準で比較した結果、総合評価で67.4%の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せた。

しかし、「申込みから融資実行までの事務手続き」、「金融機関の商品説明」では、民間に比べてそれぞれ-6ポイントと評価は低い。

グラフ:フラット35に対する満足度は総合評価で67.4%がやや満足~大いに満足と回答。一方手続きや商品説明の点では民間と比べて評価は低くなった。

※総合評価は、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などを含めた評価。

民間住宅ローン 利用予定者編 住宅の「買い時」意識

今後5年以内に住宅を取得し、民間住宅ローンを利用する予定の方を対象にインターネットによるアンケート調査(2012年2月)を実施。その結果を取りまとめた。回答が得られた住宅ローン利用予定者1,046件を集計したもの。

「今は(今後1年程度)は、住宅取得のチャンス(買い時)だと思いますか」との問いに対して、「そう思う」と回答した人の割合が増加に転じた。理由は「金利が低水準だから」が最も多く、次いで「税制上のメリットが大きい」となっている。

グラフ:住宅の「買い時」意識。今は(今後1年程度)は、住宅取得のチャンス(買い時)だと思うと回答した人の割合は46.5%と増加し、理由としては金利が低水準が82.5%にのぼった。

編集協力 静岡情報通信

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