新築物件の購入に比べて、中古住宅を購入してリフォームする方がコストも低く抑えられるほか、既存の建物を前にして具体的なプランを描くので、イメージ通りの快適な住まいを完成させる事ができる。今回はデザインリフォームに注目して、さまざまな実例を紹介します。

ここまで変わる!デザインリフォーム

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今、リフォーム市場が元気だ。
家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、永年住み慣れた愛着のわが家を自由自在にアレンジしたり、中古住宅を購入して自分好みのテイストに仕上げたりしてイメージ通りの快適な住まいを完成させる人が増えている。
リフォームは新築と比べてコストを低く抑えられるほか、既存の建物を前にして具体的なプランを描くことができるので、完成時の満足度が高いのもメリットだ。
今回はデザインリフォームに注目して、さまざまな実例を紹介。
リフォームで実績のある3社に施工例を紹介してもらうとともに、中古住宅市場の活性化に向けて事業展開する不動産企業に話を聞いた。

新築と比べてコストを低く抑えられるリフォーム。なかでもライフスタイルの変化に応じてアレンジする人も増えている。そんなデザインリフォームに注目し、既存の建物からプランリフォームで実績のある3社の施工例と中古住宅市場の活性化に向けて事業展開する不動産企業に話を聞いた。

file01 一戸建て住宅リフォーム事例 ― 築20年の鉄骨3階建てを二世帯にリフォーム ―

生活の質を高め、 日々の満足感を得るリフォーム。 限りある面積を広く使い、 動線を意識した設計を。

間取り Before → After

Before

写真:Before(キッチン)リフォーム前のキッチンのみ独立した場所にあり、使い勝手の悪かったキッチン。
ホールの片隅に置かれ、使い勝手が悪かったキッチン。
写真:Before(パソコンコーナー)リフォーム前は物があふれかえり圧迫感のある部屋
物にあふれたパソコンコーナー。

After

写真:After(LDK)リフォーム後は明るく開放感のある空間になったLDK。
明るく開放的なLDKは家族とコミュニケーションのとれる空間。
写真:After(キッチン)リフォーム後はキッチンから部屋全体が見渡せるカウンターキッチンに。
部屋全体が見渡せるよう、
カウンターキッチンにしました。

多目的空間の役割を持たせ、居心地のよいLDKを再構築。

一戸建住宅やマンションのリフォームを数多く手がける株式会社造研。設計・企画グループの高部昌代さんは次のように説明する。「最も多いのが対面キッチンを設置してオープンなLDKにしたいというご要望。かつての住まいには応接間や和室、長い廊下がありましたが、ライフスタイルの変化にともなって、こうした空間よりも家族で一緒に過ごすLDKを重視する傾向に。限られた面積をなるべく広く使い、収納や家具を造り付けて多目的空間化させる方が増えています」

同社が携わった築20年の鉄骨3階建住宅を紹介してもらった。
2階が親世帯、3階が子世帯の二世帯住宅で、4人家族が暮らす3階を全面リフォーム。1LDKから3LDKに変え、バルコニーの一部を取り込んで増築した。ホールの片隅にあったキッチンをLDKの真ん中に移動し、キッチンに立ったまま部屋全体に目が届くようプランニング。檜の無垢材を敷いた床とホタテ漆喰の塗り壁があたたかさを演出し、見違えるような空間に生まれ変わった。

写真:After(オリジナルデスク)。限られた面積をなるべく広く使い、収納や家具を造り付けて多目的空間化させる方が増えています。
オリジナルデスクを制作し、
格子窓を白く塗って柔らかな雰囲気にしました。

具体的な”お困り”からスタート。グレードの高いリフォームを実現。

現在住んでいる家の不具合が明らかな分、施主のニーズに合わせて、具体的に改善したり、細かいところまで造り込めたりするのもリフォームのメリットだ。高部さんは続ける。
「このお宅はキッチンが寒く、奥様がお子様たちとコミュニケーションしにくいというお悩みをお持ちでした。対面キッチンの採用でこれらを解決すると同時に、奥様の趣味であるミシンや手芸材料を入れるカウンター下収納を設けたり、リビングの一角にパソコンデスクを造り付けたりして機能性を持たせています」。
このほかにも、帰宅した子どもたちがすぐに手洗いとうがいができるよう部屋の入口に洗面台を設けたり、漫画本を並べる本棚や、小物を出し入れしやすい奥行きの浅い壁面収納を造作したりと、わが家仕様のオリジナリティーが随所に込められている。

「新築ではコスト的に無理でもリフォームなら同じ予算でハイグレードを実現できます。問題点を一つひとつクリアし、お客様の快適と満足を全力でお手伝いしたいですね」と高部さん。
日常生活における実感とわが家への愛情がリフォームのキーワードといえそうだ。

file02 分譲マンションリフォーム事例 ― 築20年のマンションを夫婦二人向きにリフォーム ―

子どもたちが独立して 再び夫婦二人暮らしに。 アンティークが映える 落ち着いた空間を実現。

Before

写真:Before リフォーム前は台所がせまく、リビングに冷蔵庫があることで広く使えなかったなどの悩みがあった。
台所が手狭で冷蔵庫をリビングに置いていたため、リビングを広く使えなかった。
また、トイレや洗面にお風呂も狭く、暗いイメージだった。

After

写真:After(リビング)ゆったりとしたスペースに生まれ変わったリビング。夫婦二人の憩いの場に。
ゆったりとしたリビングスペースは、ご夫婦の寛ぎの空間。
ここには、お気に入りの韓国製アンティークテーブルをコーディネイト。
写真:After(キッチン)キッチンと廊下の物入れを撤去することで冷蔵庫を本来のキッチンに収めることができスッキリした。

趣味に合わせてコーディネート。ゆとりある空間で第二の人生を。

株式会社花みずき工房のリフォーム部門、アトリエ花みずきは、大規模リフォーム、水廻りリフォーム、耐震リフォーム、介護リフォームなどデザイン力を活かしたアトリエ発想のリフォームに力を注ぐ。リフォームプランナーの寺井陽子さんに聞いた。「リフォームの規模や内容、タイミングはご家族によってさまざま。弊社でお手伝いさせていただいた新築住宅のリフォームはもとより、中古住宅やマンションのリフォームも幅広く承っています」

写真:After(洗濯機置き場)冷蔵庫と隣り合う洗濯機置き場にはロールスクリーンを設け、見た目をすっきりさせた。

今回紹介してもらったのは浜松市内にある築20年余の分譲マンション。息子さんたちが成人して独立したのを機に、夫婦での二人暮らしに合わせて、リビング、キッチン、トイレ、洗面所、浴室をリフォームした。従来の独立型キッチンは狭くて家事動線も不便。本来キッチンにあるべき冷蔵庫が、やむを得ずリビングに置かれていたという。そこで、キッチンと廊下の物入れを撤去して広さと明るさを確保し、空間に開放感を持たせた。また、クロス貼りの壁を珪藻土の塗り壁とし、ナチュラルな風合いに仕上げている。

新築を手がける技術力を活かし、大規模なリフォームにも対応。

写真:After(洗面所とトイレ)リフォーム前は狭くて暗かった洗面所とトイレは一体空間にすることで広さと明るさを両立させた。

一方、それぞれ独立し狭さや暗さの原因になっていた洗面所とトイレは一体空間に変更。入口を引戸とし低い壁で間仕切りして広さと明るさを生み出した。また、収納スペースを増やしたり、洗濯機置き場にロールスクリーンを設けたりして、見た目もすっきりさせた。
「ご夫婦はアンティークがお好きで、ご主人手づくりのテーブルや大正時代の水屋箪笥、奥様お気に入りの陶器や漆器などを大切にお持ちでした。”アンティークが似合う家、引き立つ空間”というテーマをいただき、インテリアデザインの方向性も描きやすかったですね」と寺井さんは振り返る。

リフォームはこうしたデザイン面だけでなく、耐震性・耐久性を支える構造、断熱材や壁材に関する知識も不可欠だ。
「改築や増築だけでなく、減築の依頼もあります。新築住宅建設で培った技術力を活かし、職人と連携して大規模リフォームにも対応する体制を整えています」と寺井さん。
工事中も仮住まいしなくて済むように段取りを工夫し、住みながらのリフォームをかなえるアトリエ花みずき。同社では小さな相談から大きな夢が芽生えている。


編集協力 静岡情報通信

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