マンション・戸建て・土地別|不動産売却スケジュールと準備の全ステップ

こんにちは!しずなび株式会社です。
「不動産を売りたいけれど、いつから準備を始めたらいいの?」「売却にはどのくらい時間がかかるの?」
そんな疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「不動産売却スケジュールとその準備」をテーマに、売却のスケジュールの立て方や、スムーズに進めるための準備方法をわかりやすく解説します。
「どのくらいの期間が必要なのか」「どんな手続きがあるのか」「何を準備しておけばいいのか」など、はじめての方でも安心して進められるように、実例も交えながらお伝えしていきます。
これから売却を考えているご家族の方、相続などで不動産を手放すことを検討している方、そして「まずは流れを知っておきたい」という方にも、きっと役立つ内容です。ぜひ最後まで読んで、後悔のない不動産売却を進めていきましょう。
不動産売却にかかる期間
不動産を売るときに、まず気になるのが「どのくらいの時間がかかるのか」という点です。
売却には、査定・契約・販売活動・引き渡しなどの段階があり、どの工程も時間を要します。
ここでは「マンション」「土地」「戸建て」の3つのパターンに分けて、それぞれの不動産 売却 スケジュール 準備の目安を紹介します。
不動産売却にかかる期間①:マンションの場合
不動産売却スケジュールとその準備を考えるうえで、まずマンションは比較的スムーズに売れるケースが多い物件です。目安として、査定から引き渡し完了まで約5〜7か月程度を見ておくと安心です。
全国的には3〜9か月ほどの幅があり、立地や築年数によって前後します。
たとえば、査定〜媒介契約までは1〜4週間ほど、販売活動が2〜4か月前後、契約〜引き渡しには1〜2か月程度かかります。駅近や築浅、設備の整った人気マンションの場合は、2〜3か月で売却が決まることもあります。
弊社が以前、静岡市内で担当した築10年の分譲マンションでは、売却準備を始めてから1か月で広告を出し、内覧期間が3か月、契約から引き渡しまでが約1か月。合計で約5か月で売却が完了しました。立地条件が良かったことと、事前の準備を丁寧に行ったことが成功のポイントでした。
<次にすべきこと>
マンションを売却予定の方は、まず近隣エリアの成約事例を調べてみましょう。
築年数・階数・最寄り駅までの距離などを基に、相場を把握しておくとスムーズです。
不動産売却にかかる期間②:土地の場合
土地における不動産売却スケジュールとその準備においては、建物以上に「立地」「形状」「法令制限」がスケジュールに影響します。一般的な売却期間の目安は4〜9か月程度です。
土地の場合は、境界確定や測量、地盤調査などが必要になるケースが多く、これらの準備に時間がかかることがあります。また、傾斜地や市街化調整区域などの土地は、買い手を見つけるまで時間がかかることもあります。
弊社が以前、浜松近郊の土地売却を担当した際には、測量と法務局での調査に約2か月、販売活動に1〜2か月、契約〜引き渡しでさらに1か月半ほどかかりました。結果として、売却完了までに約5か月半のスケジュールとなりました。
<注意点>
土地を売る場合は、早い段階で「境界資料」や「測量図」などを整理しておきましょう。
これを準備しておくことで、買主とのやり取りがスムーズになり、売却スケジュールを短縮できる可能性があります。
不動産売却にかかる期間③:戸建ての場合
戸建ての不動産売却スケジュールとその準備おいては、建物の状態や築年数によって大きく異なります。一般的には、査定から引き渡し完了まで6〜11か月程度かかるケースが多いです。
特に築20年以上の木造住宅は、購入希望者が慎重になる傾向があります。外壁の劣化や水回りの状態などによっては、リフォームや修繕の検討が必要となり、販売期間が長くなることもあります。
弊社が静岡県郊外で担当した築25年の戸建てでは、外壁補修と屋根のメンテナンスに1か月、内覧対応に2か月、契約から引き渡しまでに1か月半。合計で約6か月半のスケジュールでした。購入希望者に安心してもらえるよう、事前に建物点検を行ったことが好印象につながりました。
<対策>
戸建て売却では、事前に修繕見積もりを取っておくことが大切です。また、給湯設備や配管などの点検を早めに済ませておくと、交渉時に信頼を得やすくなります。
不動産売却の流れ
不動産を売るときは、いきなり「売却スタート!」ではなく、いくつかの段階を踏んで進めていきます。
大きく分けると次のような流れです。
- 売却の準備
- 査定の依頼
- 媒介契約(ばいかいけいやく)を結ぶ
- 販売活動・内覧対応
- 売買契約
- 引き渡し
それぞれのステップでやるべきことや気をつけたいポイントを、マンション・土地・戸建てごとに見ていきましょう。
マンション売却の流れ
マンションは、特に静岡市内において買い手が見つかりやすい傾向があり、スケジュールも比較的組みやすいのが特徴です。
① 売却の準備(1〜2週間)
まずは室内をきれいに整えましょう。荷物を片づけたり、照明を明るくしたりするだけでも印象が変わります。管理規約や修繕積立金の資料なども探しておくと、査定時にスムーズです。
② 査定の依頼(1〜2週間)
不動産会社に査定をお願いし、「いくらくらいで売れそうか」を知ることから始めましょう。複数社に依頼して比較すると、相場感がつかめます。
③ 媒介契約を結ぶ(1週間程度)
査定に納得できたら、信頼できる不動産会社と媒介契約を結びます。「専属」「専任」「一般」の3種類があり、希望に合わせて選びます。
④ 販売活動・内覧(2〜4か月)
写真撮影や広告掲載、内覧対応を行います。マンションの場合、共用部分の印象も大切です。「エントランスが明るい」「管理が行き届いている」などの魅力を伝えましょう。
⑤ 売買契約(1〜2週間)
購入希望者が見つかったら、売買契約を結びます。契約内容や手付金、引き渡し時期などを丁寧に確認しておくことが大切です。
⑥ 引き渡し(1〜2か月)
残代金の受け取りと同時に、鍵や管理関係書類を渡します。引越しのスケジュールもこの段階で調整しておきましょう。
土地売却の流れ
土地は「測量」や「境界確定」など、準備に時間がかかることがあるため、余裕をもったスケジュールを立てることが大切です。
① 売却の準備(1〜2か月)
土地の境界があいまいな場合は、まず測量を行いましょう。境界確認書や公図などの書類を整えておくと、買主の信頼につながります。
但し、このケースでは売れる前に測量を行うことで、売却より先に測量経費が掛かってしまいます。「売却の際の受領する売買代金で測量費用を支払いたい」などの希望がある場合には、担当する不動産会社と相談しましょう。
② 査定の依頼(1〜2週間)
周辺の取引事例や法令上の制限などを踏まえて査定を受けます。地目や用途地域などがわからない場合は、不動産会社が調べてくれます。
③ 媒介契約を結ぶ(1週間程度)
査定結果に納得したら媒介契約を締結します。土地は広告写真でのイメージが伝わりにくいため、現地の草刈りや整地をしておくと印象が良くなります。
④ 販売活動(2〜5か月)
購入希望者が見つかるまで時間がかかることもあります。土地の特徴を丁寧に伝えることがポイントです。「日当たりが良い」「角地」「小学校まで徒歩5分」など、買主が暮らすイメージを持てるように紹介しましょう。
⑤ 売買契約(2週間程度)
重要事項説明書で、地目や法的制限、設備の有無などを確認します。特に境界に関するトラブルは契約前にしっかり説明しておくと安心です。
⑥ 引き渡し(1〜2か月)
残代金を受け取り、登記を移します。契約時に約束した条件がきちんと反映されているか、不動産会社と一緒に確認しましょう。
戸建て売却の流れ
戸建ての場合は、建物の状態確認や修繕の有無が売却の進み具合に大きく関わります。一つひとつのステップを丁寧に進めていきましょう。
① 売却の準備(2〜4週間)
建物の外観・室内を点検し、修理が必要な部分がないか確認します。水まわりや壁紙など、印象を良くするちょっとしたメンテナンスもおすすめです。
② 査定の依頼(1〜2週間)
不動産会社に査定をお願いし、周辺の相場と比較します。「リフォームした部分」「耐震補強済み」などの情報は査定額に影響することもあります。
③ 媒介契約(1週間程度)
信頼できる不動産会社と媒介契約を結びます。担当者が販売戦略を提案してくれるので、不明点は遠慮なく質問しましょう。
④ 販売活動・内覧対応(3〜5か月)
広告を出してから、実際に内覧が入るまで1か月ほどかかることもあります。見学時には、明るい照明と軽い香りづけなどで印象アップを図ると良いでしょう。
⑤ 売買契約(1〜2週間)
買主が決まったら、条件をすり合わせて契約を結びます。建物の不具合や修繕履歴を正直に伝えることが信頼につながります。
⑥ 引き渡し(1〜2か月)
契約内容に沿って、残代金を受け取り、鍵と登記を引き渡します。引越しのタイミングや公共料金の清算も忘れずに確認しておきましょう。
スムーズに不動産売却を進めるための準備
不動産売却は、準備をどれだけ丁寧に進められるかでスケジュールが大きく変わります。
準備をしっかり整えておくと、査定がスムーズに進むだけでなく、買主に好印象を与えることもできます。ここでは、実際にどんな準備をしておくと良いのかを具体的に見ていきましょう。
1. 不動産売却のスケジュール準備は「書類整理」から
売却準備でまず行いたいのが、関係書類の整理です。
特に次の書類は査定や契約のときに必要になります。
- 登記済権利証(登記識別情報通知)
- 固定資産税納税通知書
- 間取り図・建築確認済証
- 管理規約(マンションの場合)
- 測量図や境界確認書(土地・戸建ての場合)
書類が見つからないときは、発行元に再発行を依頼できます。少し手間がかかるため、早めの確認がおすすめです。
弊社も以前、自宅の売却をお手伝いしたときに、登記関係の書類が見つからず焦った経験があります。結局、法務局で再発行できたのですが、2週間ほどかかりました。準備期間をしっかり取っておく大切さを、あのとき実感しました。
2. 不動産売却のスケジュール準備で大切な「建物・土地の点検」
不動産をより良い条件で売るためには、建物や土地の状態をチェックしておくことが大切です。
戸建ての場合は、外壁や屋根、水まわりなどの劣化を確認しておきましょう。軽い修繕や掃除だけでも印象が大きく変わります。
マンションの場合は、バルコニーの清掃や照明の交換など、「清潔感」を意識すると内覧時の印象がアップします。
土地の場合は、雑草やごみの撤去、簡単な整地をしておくことで写真映えも良くなります。実際、弊社が担当した売地で、草刈りとゴミ片付けをしただけで反響が2倍になったこともありました。「整えて見せる」ことが、買主の第一印象を左右します。
3. 不動産売却のスケジュール準備では「相場感の把握」も重要
査定をお願いする前に、ご自身でもおおまかな相場を知っておくと安心です。たとえば「静岡市 マンション 売却相場」などで検索すると、地域の価格帯を知ることができます。
近隣で似たような条件の物件がどのくらいで売り出されているのかをチェックしておくと、査定結果を比較する際の目安になります。
ただし、売却価格は築年数や立地、設備、時期によっても変動します。あくまで「参考」として見ておくのがポイントです。
相場を知っておくことで、「この金額なら納得して売れるな」と自分の中の基準ができ、売却の判断がしやすくなります。
4. 不動産売却のスケジュール準備で欠かせない「資金計画」
不動産を売るときには、売却価格だけでなく「お金の流れ」も整理しておくと安心です。
売却時にかかる主な費用は次の通りです。
- 仲介手数料(売却価格×3%+6万円+消費税)
- 印紙税(契約書の金額により変動)
- 登記費用(抵当権抹消など)
- 譲渡所得税(利益が出た場合)
住宅ローンが残っている場合は、残債の確認と返済手続きを同時に進める必要があります。また、売却後の新居購入や引越し費用も見越しておくと、後から慌てずに済みます。
弊社では、こうした資金の流れを「売却スケジュール表」にまとめてご案内することもあります。事前に全体像をつかむことで、無理のない計画を立てやすくなります。
5. 不動産売却のスケジュール準備は「タイミング選び」も大切
不動産市場には、動きが活発になる時期があります。一般的に、1〜3月と9〜11月は転勤や入学に伴う引越し需要が増えるため、売却活動が活発になる傾向があります。
一方、真夏や年末年始は内覧数が減ることもあります。スケジュールを立てる際には、季節要因も意識しておくと良いでしょう。
また、築年数が10年、20年を超える節目では価格が下がるケースもあるため、「早めの準備」が有利に働くことがあります。「そろそろ売るかもしれない」と思った時点で動き出すのがおすすめです。
6. 不動産売却のスケジュール準備まとめ:余裕をもった準備が成功のカギ
不動産売却は、「売ろう」と決めた日からすぐに進められるものではありません。書類整理、清掃、査定依頼、資金計画――どれも少しずつ準備が必要です。
スムーズに売却を進めるためには、少なくとも3〜6か月前からの準備を目安にすると安心です。早めに動くほど、選択肢が増え、理想的な売却タイミングをつかみやすくなります。
まとめ:不動産売却は「段取り上手」が成功のカギ
ここまで、「不動産売却スケジュールとその準備」というテーマで、売却までにかかる期間の目安や流れ、そして実際の準備の進め方についてお伝えしてきました。
不動産の売却は、一見むずかしそうに感じますが、大切なのは「順番を知っておくこと」と「早めに動くこと」です。
たとえば、
- 相場を確認しておく
- 必要な書類を整理する
- 建物や土地の状態をチェックする
- 清掃や写真撮影の準備をしておく
このような基本的な準備を早めに整えておくだけで、売却活動はぐんとスムーズに進みます。
特に、売却スケジュールを立てる際には、「査定〜引き渡しまでにどのくらい時間がかかるのか」を把握しておくことが大切です。マンションなら平均5〜7か月、土地や戸建てなら半年から1年ほどを見ておくと安心です。
「準備=安心」。焦らず、計画的に進めましょう
売却を成功させるためのコツは、慌てず、少しずつ準備を進めることです。境界確認や書類手配などは時間がかかることもありますが、前もって進めておけば、いざというときに慌てず対応できます。
弊社、しずなび株式会社として、「静岡の方が安心して売却できるように」という思いで、日々サポートしています。わからないことがあれば、どんな小さなことでも気軽にご相談ください。一緒に、最適なスケジュールと準備を整えていきましょう。
最後にひとこと
不動産の売却は、人生の中でも大きな節目です。準備をしっかり整えれば、スムーズな手続きと納得のいく結果につながります。
静岡県内で不動産売却を考えている方は、どうぞ焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。その最初の一歩を、弊社「しずなび」が一緒にお手伝いします。
しずなび株式会社は、静岡県全域の一戸建て・土地・マンション売却をサポートしています。
地域密着の経験をいかして、売却スケジュールや準備段階から丁寧にアドバイスいたします。

宅地建物取引士/住宅ローンアドバイザー/スムストック住宅販売士