消費増税前のマイホーム購入成功術！
住宅ローンも変わってきた。 じっくり研究することがプラス
住宅ローンは固定金利型と固定期間選択型、変動金利型の3つに分けられる。最近の利用者の傾向について日置さんは次のように説明する。
「固定金利型と変動金利型の二つに分けて考えると、変動金利型の方を選ばれるお客様が多い傾向はあります。でも、固定金利型にもメリットがありますから、どちらをチョイスするかはどう暮らしたいかにもよると思います。例えば、お子様がまだ小さいご家庭であれば、最初の10年間は金利が変わらない固定金利型を選択することでライフプランが立てやすくなります。最近では、金利が引き下げられ、変動金利と差がなくなったことで、利用しやすくなったこともメリットだと思います」
一般的に人気が高いからこっちというような選び方は避け、具体的なマネープランを立ててから検討されるのが一番と日置さん。
「結局、どちらを選ぶかは、どう人生を設計するかにもよるのだと思います。まずは、返済計画から考え、金利の問題は最後でいいんです。どう人生を送っていきたいか。どう暮らしていきたいか。そのために、お金をどうマネジメントしていくか。そんな視点で、住宅ローンを考えていただきたいですね。住宅ローンは、家計の中で大きなウエイトを占めることになりますから。しっかりと考えておくこがとても大切です」
住宅ローンはどう選ぶ？ ポイントはライフスタイル
では、住宅ローンは、どう選択すればいいのだろうか。
「今、私たちはご家族ごとのライフスタイルに沿ってプランニングさせていただいています。まず人生をひとつの年表にして、そこにお子様の入学や進学、お車の買い替えなどの資金が必要なエポックを記入していきます。例えば、高校・大学の進学時期に掛かる学費も踏まえて、何年後にいくら資金が必要になるかを目で見えるようにします。その上で、無理のない返済計画を立てていくのです。ですから借入れの際は早い段階でご相談をお勧めしています」と日置さん。
また「例えば、長期ローンを組むケースが増えている中で、自己資金の重要性は以前より高まっています。返済期間が長くなればそれだけ総支払額が増えてしまいますので、できるだけ自己資金をご用意なさることをお薦めしています。しかし、だからといって手持ち資金を全部投入してしまっては後の生活に支障が生じかねません。そうしたことを踏まえて私たちはローンの開始や返済中にも亘って、支出を抑えたプランをご提案しています。ぜひお気軽にご相談して欲しいですね」と日置さん。
とにかく早いスタートがベスト。 今なら最良の条件で検討可能
不動産市場、資金需要の双方で話を聞いた結果、「とにかく早いスタートがベスト」ということは間違いなさそうだ。デフレ傾向が長く続いているため、不動産市場には好条件の物件が豊富に流通していますし、価格面でも掘り出し物が見つかる可能性も高い。資金面でも、政策金利が低い水準で推移していることから、使い勝手の良い商品が数多く提供されている。マイホーム計画を進める上で、良好な環境になっていることはまちがいない。
今回の消費税法案では、目標値を掲げた景気対策も謳われており、デフレ脱却に向けた具体的なアクションが実施されることも、かなり期待できる。「消費税が上がる」というマイナス面ばかりに捉われるのではなく、低価格、低金利、優遇税制などのプラス面を最大限に活かしたベストな買物が可能だ。
加えて、増税時期が確定していないこともプラスだ。早くスタートすれば、税率が上がった場合でも、余裕で対処できるからだ。
「まだ、マイホームのことを具体的に考えていらっしゃらない方も、ぜひご相談いただきたいですね。ご自身が気付いていなかった可能性が見えてくることもあるのですから。具体的な案件がなくてもいいんです。最初の一歩を気軽に踏み出してみてください。きっとそれが夢の実現につながるはずです」と日置さんは言う。
編集協力 静岡情報通信
