住宅ローン金利が史上最低水準に!
フラット35は一年前と比較し35年返済で263万円のお得に!
「フラット35」の昨年12月の最低金利は返済期間21年以上で2.21%、今年12月の最低金利は1.81%で0.4%の下落だ。
この金利をもとに3,000万円を期間35年で借り入れた場合の返済額が右図表(上段)だ。わずか0.4%の違いだが毎月返済額は102,642円から96,478円に減って6,164円もお得に。年間で73,968円、総返済額ではなんと2,630,076円もお得になる計算だ。
「フラット35S」(優良住宅取得支援制度)を使えば当初5年間は0.3%(被災地以外)の金利引下げがあるのでさらにお得だ。【図表5】
みずほ銀行のケースでは、昨年12月の2.35%から今年12月は2.2%にダウン。「フラット35」ほどの低下は見られないが、毎月返済額が104,851円から102,485円に下がってお得度は月額2,366円。年間で28,392円もお得だ。長期固定では単純に比較はできないものの、「フラット35」の時の団信保険料、銀行ローンの時の保証料を計算に入れても、総返済額で見るかぎり「フラット35」に軍配があがる。
変動金利に迫る勢いの固定10年物 金利1.15%も
長期固定と並んで現在は固定10年も超低金利。金利面では2年・3年・5年固定に及ばないものの、金利引下げ後は1.15%から融資する銀行もあるほど。固定期間終了後も店頭表示金利から軽減が受けられるのも魅力のひとつ。当面は10年固定で融資を受け、10年後に見直すことも可能だ。ちなみに固定10年で都市銀行が扱う金利1.3%で計算すると【図表8】のようになる。毎月返済額は88,944円と長期固定より負担はグンと軽い。
一方、これら固定型と比べて利用者の半数以上が利用するという変動金利で計算したのが【図表9】だ。店頭表示金利の2.475%に対して引下げ後は0.775%から扱うところもあるほど。都市銀行の0.875%で計算すると毎月返済額は当初82,949円。保証料率0.2%を上乗せし1.075%でも、毎月返済額は当初85,738円で済む。将来大幅な金利上昇がなければ、これに優る商品はないと言えるだろう。
マイホームを建てるなら2013年9月30日までに契約を
さて2013年は消費増税の行方が決まる。さしずめ現在は優遇税制によって住宅ローン控除、住宅取得資金贈与の特例などマイホーム取得者に手厚い負担軽減策がとられている。消費増税後も住宅ローン減税の拡充や住宅エコポイントの付与も検討されているが、消費増税分をまかなうだけの負担軽減策は考えられない。
2013年秋、税率引上げが最終判断されると予定通り2014年4月から税率は5%から8%に引き上げられる。しかし、注文住宅など請負契約を伴う住宅については、新税率施行の6カ月前(2013年9月30日)までに建築請負契約を締結した場合には、新税率施行(2014年4月)以降の引渡しであっても旧税率5%を適用する経過措置がとられるので、マイホームを建てるなら2013年9月がひとつの節目になるだろう。マイホームを持つなら超低金利の今がまさに絶好期ではないだろうか。
編集協力 静岡情報通信