民間住宅ローン 利用者の実態調査(2015年度第1回)
目次
民間住宅ローン
住宅金融支援機構はこのほど、2015年3月から2015年6月までの間で、民間住宅ローンを借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は「利用した住宅ローンの金利タイプ」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、1,009件の回答を得た。
金利タイプ 「全期間固定型」の利用割合は38.0%と増加、「変動型」は減少。
「全期間固定型」の利用割合は、38.0%と前回調査の27.1%から大幅に増加した。
一方、変動金利型は35.8%(前回調査41.7%)と減少。固定期間選択型も26.3%(前回調査31.3%)と減少した。金利が最低水準にあるなか、将来の金利上昇を見据えた動きが見られる結果だった。
金利タイプ別利用者の割合(借入時)
【借入先別】都銀・信託、地銀、信金で「変動型」から「固定」への動き!
金利タイプを借入先別で見ると、都銀・信託銀行をはじめ、地銀や信金で「変動型」や「固定期間選択型」から「全期間固定型」へシフトする動きが見られた。
一方、労金やJAバンクでは全期間固定型への動きは見られず、「固定期間選択型」が減少した分、「変動型」が増加するという結果だった。
借入先別の金利タイプ
【年齢別】「全期間固定型」の利用割合は20歳代で半数強の54.4%。
住宅ローンの利用状況を年齢別にみると、今回はすべての世代で「全期間固定型」の利用者が増加した。中でも20歳代では54.4%と前回調査の28.3%を大きく上回った。また20歳代では「固定期間選択型」(17.1%)や「変動型」(28.3%)と利用割合が他世代に比べ最も少なかった。
一方、50歳代では「全期間固定型」と「変動型」の利用割合がともに約4割を占めた。
比較的人気の高い固定10年は、いずれの世代でも減少した。
年齢別の金利タイプ
【比較検討した金利タイプ】「変動型」が大幅に減少し「全期間固定型」が増加!
住宅ローンの借入にあたって比較検討した住宅ローンの金利タイプでは、全期間固定型が前回調査の24.1%から今回は33.6%と大幅に増加した。固定期間選択型は総じて減少するなか、変動型は前回調査の31.2%から15.4%へ大幅に減少した。「比較検討した住宅ローンはない」とする回答は前回調査の37.1%から47.5%に増加した。
住宅ローンの借入にあたって比較検討した住宅ローンの金利タイプ
最終的に選択した金利タイプが全期間固定型、固定期間選択型、変動型いずれであっても全体として見た場合
編集協力 静岡情報通信