民間住宅ローン&フラット35 利用者の実態調査(2013年度第3回)

公開日時: 更新日時:
2013年度第3回民間住宅ローン&フラット35 利用者の実態調査では、全期間固定型の住宅ローンを選んだ割合が増加傾向にあり、フラット35を選んだ理由として、「金利上昇に備えて将来の返済額を確定」が最も多くあげられた。

民間住宅ローン

住宅金融支援機構は、2013年11月から2014年2月までの間で、民間住宅ローンを借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は「利用した住宅ローンの金利タイプ」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、905件の回答を得た。

金利タイプ 全期間固定型が31.7%に増加、変動型は37.1%に減少!

住宅ローンの利用割合を金利タイプ別にみると、金利の先高観を見据えて変動型から固定型へシフトする傾向が前回調査に引き続いてより鮮明となった。

「変動型」は前回調査の41.3%から今回は37.1%に減少。全期間固定型の住宅ローンを選んだ割合が3割以上の高水準となった。一方「固定期間選択型」は2012年度第3回調査の26.0%から徐々に増加し、2013年度は30%超と比較的安定している。

【年齢別】全期間固定型の利用割合が20~40歳代で増加

また金利タイプを年齢別に見ると、「全期間固定型」の利用割合が50歳代で、前回調査の36.3%から今回は33.1%に減少した。

これに対して20歳代では前回の30.7%から今回42.9%に増加。30歳代でも24.5%から27.4%に、また40歳代でも19.6%から30.5%へと大きく増加しており「超低金利のうちに全期間固定で返済額を確定しておこう」という動きが見られた。

一方変動型は、50歳代で増加したのに対して、20~40歳代のすべてで減少した。

金利タイプ別利用者の割合(借入時)

グラフ:金利タイプ別利用者の割合(借入時) 2011年度第3回〜2013年度第3回  変動型 固定期間選択型 全期間固定型

今後1年間の金利の見通しは「ほとんど変わらない」が増加

今後1年間の住宅ローン金利の見通しについては、全体では「現状よりも上昇する」が前回調査の42.5%から今回35.0%と減少し、代わって「ほとんど変わらない」が43.1%から48.5%に上昇した。一方「現状よりも低下する」「見当がつかない」とする回答も僅かに上昇した。

今後1年間の住宅ローン金利見通し

グラフ:今後1年間の住宅ローン金利見通し

ローン選び 選択の決め手は「金利が低い」が60.6%と圧倒的。

住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」とする回答が60.6%と圧倒的に多い。次いで「繰上げ返済手数料が安いこと」、「住宅販売会社に勧められた」が前回と変わらずの2位・3位を占めた。また「繰上げ返済が小額から可能」は前回より下がって、代わりに「融資手数料などの諸費用が安い」、「保証料が安かった」などが上昇した。

グラフ:住宅ローン選択の決め手

満足度 民間住宅ローンに過半数が「大いに満足」「やや満足」

民間住宅ローンに対する満足度では、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供など5項目について調査。その結果「融資額」や「金利水準」で過半数の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せている。

グラフ:民間住宅ローンに対する満足度 融資額 金利水準 申込から融資実行までの事務手続

※満足度は「融資額」「金利水準」「申込みから融資実行までの事務手続き」「金融機関の商品説明や情報提供」「住宅販売事業者の情報提供」などを個別に評価。ここでは前述の3項目について記載。

編集協力 静岡情報通信

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