民間住宅ローン 利用者の実態調査(2014年度第1回)
目次
民間住宅ローン
住宅金融支援機構は、2014年3月から2014年6月までの間で、民間住宅ローンを借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は「利用した住宅ローンの金利タイプ」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、960件の回答を得た。
金利タイプ 「変動型」の利用割合が39.3%に増加。
金利タイプ別利用者の割合(借入時)
「変動型」の利用割合は、2012年度第1回の54.6%をピークに減少に転じていたが、今回は前回調査(2013年11月~2014年2月)から2.2ポイント微増し39.3%となった。「全期間固定型」は、2.3ポイント減の29.4%、「固定期間選択型」は0.2ポイント増の31.4%でほぼ横ばいだった。
【借入先別】地方銀行では「変動型」が圧倒的!
金利タイプを借入先別で見ると、地方銀行では「変動型」の利用者が55.9%と圧倒的に多い。「固定期間選択型」は32.9%で、「全期間固定型」は11.3%と最も少なかった。
一方、都銀・信託銀行では地方銀行とは対照的に「全期間固定型」の利用者が36.9%を占めた。また信用金庫、労働金庫、JAバンクでは「固定期間選択型」の利用者が多く42~51%を占めた。
借入先別の金利タイプ
【年齢別】20歳代では「全期間固定型」が人気
「変動型」は年代別でみると30歳代の割合が38.5%と前回調査から0.8ポイント減少したものの、それ以外の年齢層ではすべて増加した。また「全期間固定型」の利用割合は30歳代で増加(29.4%、2.0ポイント増)したものの、それ以外の年齢層ではすべて減少した。20歳代の若年層では「変動型」より「全期間固定型」に人気があり、超低金利のうちに固定で返済額を確定しようとする傾向が見られた。
年齢別の金利タイプ
【比較検討した金利タイプ】「全期間固定型」と「変動型」が大幅に増加!
住宅ローンの借入にあたって比較検討した住宅ローンの金利タイプでは、「全期間固定型」と「変動型」が大幅に増加した。一方、「比較検討した住宅ローンはない」とする回答は前回調査の50.8%から31.8%へ大幅に減少した。
今回は長期金利の低下を受けて、全ての金利タイプにおいて比較検討した様子がうかがえた。
住宅ローンの借入にあたって比較検討した住宅ローンの金利タイプ
編集協力 静岡情報通信