民間住宅ローン 利用者の実態調査(2014年度第2回)
目次
民間住宅ローン
住宅金融支援機構はこのほど、2014年7月から2014年10月までの間で、民間住宅ローンを借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は「利用した住宅ローンの金利タイプ」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、858件の回答を得た。
金利タイプ 「変動型」の利用割合が43.9%に増加。
金利タイプ別利用者の割合(借入時)
低下傾向にあった「変動型」の利用割合は、前回の2014年度第1回調査から増加に転じ今回調査では4.6ポイント増の43.9%となった。一方「固定期間選択型」は2ポイント低下し29.4%、「全期間固定型」は2.7ポイント低下し26.7%となった。
【借入先別】地方銀行では「変動型」が圧倒的!
金利タイプを借入先別で見ると、地方銀行では「変動型」の利用者が59.3%と圧倒的に多く、次いで「固定期間選択型」が28.1%だった。固定期間選択型の中でも固定10年は18.6%を占めた。「全期間固定型」は12.6%だった。
一方、都銀・信託銀行では地方銀行とは対照的に「変動型」の利用割合は39.9%で、次いで「全期間固定型」が32.4%、「固定期間選択型」は27.7%だった。固定期間選択型の中では「固定5年」が10.3%を占め「同10年」は7.3%だった。また信用金庫、労働金庫、JAバンクでは「固定期間選択型」の利用者が多く38.2〜51.3%を占めた。
借入先別の金利タイプ
【年齢別】20〜30歳代で「変動型」の利用割合が増加
住宅ローンの利用状況を年齢別にみると、「変動型」の利用率は50歳代で31.4%(前回48.1%)と大幅に減少したのに対して、20歳代では35.9%(前回29.4%)、30歳代では48.5%(前回38.5%)と増加した。
一方、「全期間固定型」は20歳代で35.3%(前回40.6%)、30歳代で25.1%(前回29.4%)と減少し、50歳代とは対照的だった。
年齢別の金利タイプ
【比較検討した金利タイプ】「比較検討した住宅ローンはない」が大幅に増加!
住宅ローンの借入にあたって比較検討した住宅ローンの金利タイプでは、全体として「変動型」をはじめ「全期間固定型」「固定期間選択型」など全ての金利タイプにおいて減少傾向がみられ、「比較検討した住宅ローンはない」が40.2%(前回調査31.8%)と大幅に増加した。
住宅ローンの借入にあたって比較検討した住宅ローンの金利タイプ
編集協力 静岡情報通信