民間住宅ローン&フラット35「利用者実態調査」(2012年度第2回)
目次
民間住宅ローン
住宅金融支援機構は、2012年7月から2012年10月までの間で、民間住宅ローンを借入れた人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施、その結果を公表した。調査の内容は、主に「住宅ローンの金利タイプ」や「住宅ローン選びに関する事項」について収集、1126件の回答を得た。
金利タイプ 「変動型」の利用割合は53.6%。30~40歳代で減少。
住宅ローンの利用割合を金利タイプ別にみると、調査対象期間を通じて「全期間固定型」の利用割合は前回調査の23.2%から今回は21.9%に減少。「変動型」の利用割合も同じく54.6%から53.6%に減少した。一方「固定期間選択型」は前回調査の22.2%から今回は24.4%に増加した。
また金利タイプを年齢別に見ると、サンプル数の多い30~40歳代で「変動型」の利用割合が減少している。また「全期間固定型」の利用割合も40歳代を除く全ての年齢層で減少した。
ローン選び 選択の決め手は、圧倒的に”金利の低さ”
住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」とする回答が71.7%と圧倒的に多い。次いで「住宅・販売事業者(営業マンなど)に勧められたから」が27.7%、「繰上げ返済手数料が安かったこと」が20.6%の順となっている。
満足度 民間住宅ローンに61.9%が「大いに満足」「やや満足」
民間住宅ローンに対する満足度では、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などについて調査。その結果、総合評価で61.9%の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せた。
※総合評価は、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などを含めた評価。
フラット35
住宅金融支援機構が行なっているフラット35利用者調査で、このほど2012年度第2回(2012年7月~2012年10月)の利用者像が明らかとなった。インターネットによるアンケート調査でフラット35利用者166件について集計したもの。
ローン選び フラット35を利用した理由は「金利上昇に備えて将来の返済額を確定」が最多
フラット35を利用した理由について、「金利が低い」とする回答が前回調査より9.6ポイント減少したものの、最多であった。次いで全期間固定型住宅ローンの特徴である「金利上昇に備えて将来の返済額を確定」とする回答が48.9%、「フラット35S(優良住宅取得支援制度)を利用したい」が43.5%で上位3位を占めた。
以下は「繰上げ返済手数料、保証料がかからない」、「融資額が多い」などとなっている。
満足度 フラット35に「大いに満足」「やや満足」が67.5%
フラット35に対する満足度では、民間住宅ローンと同じ基準で比較した結果、総合評価で67.5%の人が「大いに満足」「やや満足」と回答を寄せた。
しかし、「申込みから融資実行までの事務手続き」や「金融機関の商品説明」では、普通またはやや不満との回答が前回調査より増加した。
※総合評価は、融資額、金利水準、申込みから融資実行までの事務手続き、金融機関の商品説明、住宅販売事業者の情報提供などを含めた評価。
民間住宅ローン 利用予定者編 住宅の「買い時」意識
今後5年以内に住宅を取得し、民間住宅ローンを利用する予定の方を対象にインターネットによるアンケート調査(2012年10月)を実施。その結果を取りまとめた。回答が得られた住宅ローン利用予定者1,021件を集計したもの。
「今は(今後1年程度)は、住宅取得のチャンス(買い時)だと思いますか」との問いに対して、「そう思う」と回答した人の割合が53.2%に増加し、「分からない」は36.6%に減少、「そうは思わない」は10.2%に増加している。
編集協力 静岡情報通信